サポーターを使うことへの抵抗感がなくなった
サポーターを使うようになったのは、昨年3月末にやったぎっくり腰がきっかけです。それからはどこか痛くなるたびにお世話になっています(苦笑)。7月末までは左ヒザに使い、いまは右ヒザ。9月中旬からは痛みがなかったのですが、年明けから右ヒザが痛むようになり、ここ1週間、左ヒザのとき使っていた「EK-1」を着用しています。
ぎっくり腰のときは、競技に復帰するときはもちろん、普段の生活でも「ZW-3」を使っていたんです。最初の1週間はイスに座るのも大変で、ずいぶん助けてもらいました。ただ使う前はサポーターに頼ることに抵抗があったんですよ。でも実際使ってみるとよすぎて、考えが変わりました(笑)。
だからその後、左ヒザが痛くなって左足を前に踏み込むのが怖くなったときも、素直にサポーターに頼ろうと思えたんです。着用することによってフルで練習できる状態に近づけますから。「EK-1」についていえば、サイドからしっかりヒザを押さえてくれるので、痛みの原因になるヒザのぐらつきがなくなり、よりプレーに集中できる。安心感があるというのが、サポーターをつけていない状態との大きな差かなと思います。
ジュニアがサポーターに頼らないのはもったいない
もったいないと感じるのは、若い世代にサポーターに頼る人が少ないということですね。サポーターはママさん世代にはかなり浸透していますが、本来、どの世代にも使えるものだと思います。私自身、中学生のとき、1年間に身長が7センチずつ伸び、ヒザがすごく痛かったんです。でもひたすら我慢するだけで、サポーターを使おうという発想がありませんでした。いま思うと、使っていればもっと違ったかもしれないと感じています。
日本ユニシスに入ってからは、女子ダブルスを中心にやるようになりました。もちろん目標は日本代表になることです。内定選手だった1年前までは、私と海老原さんだけが日本代表に入っておらず、劣等感があったんですけどね。それが入社して代表選手のなかで練習してみると、「これでは入れないよな」と妙に納得してしまいました(苦笑)。だからこそ、今は前向きに差を埋めるためにどうすればいいのか、考えられるようになっています。来年、日本代表に入らないと、何も始まらないと思うので、意地でも代表に入る! というのがいまの私の気持ちです。
なかにし・きえ◎1995年12月24日生まれ、神奈川県出身。清新中―大宮東高―早稲田大を経て2018年、日本ユニシスに入社。17年全日本総合では、女子単複、混合複で16強入りし、タフさを見せつけた。現在は主に女子ダブルスをプレー。18年日本ランキングサーキットで優勝を飾った。170cm。左利き。