硬いという違和感が“安心感”に変化
高校2年生のとき、右の足首を痛めてから「A1ショート」を使っています。ひねったとか直接のきっかけはないのですが、練習中にだんだんと痛みが出て炎症を起こしてしまったんです。もともと足首が緩く安定していない傾向がありました。
サポーターを使い始めたばかりの頃は「少し硬くて嫌だな」という印象がありましたね。足首全体が固定されることで、全体の動きもぎくしゃくしてしまう気がして…。とくに前に出にくいことに違和感がありました。でも、徐々に慣れていったんですよ。最初に持っていた硬いという違和感が、私のなかでしっかりと足首がホールドされている安心感に変わっていきました。
そんなこともあって、練習中も試合中もずっとサポーターをつけています。いまも痛みがある状態でやっているので、もうサポーターがないとバドミントンができない状態ですね。
ジャンプするときの安心感が増す
プレー面でいうと、サポーターを使っている効果は、ジャンプする前に踏ん張るとき、ジャンプして打って着地したときに感じます。足首の内側に一番痛みが出やすいんですが、サポーターが足首を固定してくれているおかげで、体重が乗りすぎず、余計な負担がかからないんです。足首すべての痛みがなくなるとはいいませんが、サポーターのおかげで確実に痛みは和らぐので、サポート力に助けられている感じがありますね。
ただ本来ならケガをしないのが一番だと思うんです。というのも日本代表の先輩たちを見ているとケガが少ない。自分が弱いところをきちんと把握して、体のケアというアプローチだけでなく、個々でウエイトトレーニングなどを行い弱点を強化して、ケガの予防につなげている感じですね。
そんな先輩たちが身近にいるので、高校の頃に比べると私の意識も変わり、早く世界で活躍したいという気持ちが強くなりました。いまはトレーナーさんと相談しながら、プレー全体のバランスを崩さないよう、下半身を強化中です。来年の日本代表に入れるように頑張っているんですよ!
えびはら・しおり◎1998年7月14日生まれ、栃木県出身。小山第二中―作新学院高を経て2017年、日本ユニシスに入社。主にシングルスで活躍。16年高校選抜単優勝。昨年、シングルスで国際大会に初出場し、7月のロシアオープンで準優勝を飾った。161cm。右利き。