- 国名
- タイ
- 英語表記
- THA
- トマス杯最高成績
- 準優勝(60-61年)
- ユーバー杯最成績
- ベスト4(12年)
- スディルマン杯最高成績
- ベスト4(13年)
国王一家も自前のコートを持ち、バドミントンを愛していることで知られる。むろん国民にも愛好家は多数で、休日のショッピングモールではバドミントンに関するイベントが多く開かれるなど、非常に親しまれている。
約10年前までは経済的な余裕のある中産階級以上のためのスポーツだった。だが、バーツ暴落に端を発する97年のアジア通貨危機から徐々に回復し始めると、バドミントン協会は選手強化に本格着手。タイの発想がユニークだったのは、ジュニア育成にかなりの重きを置いた点だろう。「子どもは将来の宝」という言葉を実践するように、多額の費用をジュニアの遠征費に充てた。たとえば08年、将来性が高いと見たラトチャノック・インタノンには、わずか13歳で世界ジュニア選手権・女子シングルスに参戦させている。このとき、インタノンは期待通り、ベスト8入り。その後、「先行投資」は見事に当たり、期待の星は世界ジュニア3連覇、さらには2013年の世界選手権優勝につなげていくのである。
タイにはインタノンに限らず、多くの「投資」された人材が育っており、強国の仲間入りを果たそうとしている。