歴史は古く、デンマーク協会が設立されたのは1930年。バドミントンという競技が誕生してから間もなく、早々にスポーツとして根付いた。1934年に成立した国際バドミントン連盟（IBF・現在のBWF）の設立メンバー国の一つでもある。
また古くから種目を問わず、コンスタントに名選手を輩出してきた。47年、戦後、最初に行われた全英オープンでは５種目中４種目で頂点に立っている。国内での人気が高く、シドニー五輪４位のピーター・ゲードは「デンマークではサッカー、ハンドボールに次いで人気があるんだ」。
アジアが世界を席巻するなか、唯一、待ったをかけられる存在でもある。ラリーを一発で断ち切れる高さとパワーがあり、大きな体には似合わないレシーブの小技を多く持つ選手が多い。
欧州という土地柄、デンマークでは子どもの大会にも混合ダブルス種目があり、幼い頃からコンビネーションを磨いているのが特徴だ。クラブシステムが発達しており、ジュニア選手はトップ選手の姿を間近で見ながら育っていけるのも強さの秘密といわれている。