1982(昭和57)年に日本で初となる賞金付き(総額約1000万円)の国際大会として始まったのがヨネックスオープンジャパン。第1回大会は「ヨネックスカップ」として開催され(※)、当時から世界の超一流選手が集う大会として人気を博した。
ヨネックスオープンジャパンは、現行のスーパーシリーズ(世界バドミントン連盟公認)になる以前から、多くのトップ選手が出場することで有名だ。80年代は世界選手権、全英OPの栄光を手にした李玲蔚(中国)や、同じく世界選手権、全英OPダブルス女王のノラ・ペリー(イングランド)らが参戦し、世界レベルのプレーを披露して日本の観客を魅了した。また、男子でもシングルス界の英雄・モルテン・フロスト(デンマーク)や趙剣華、楊陽(ともに中国)らが白熱したラリーを展開して優勝を遂げている。
90年代になるとインドネシア全盛期の時代に突入し、アーディーB・ウィラナタ、ハリアント・アルビ、スシ・スサンティ、リッキー・スパクジャ/レキシー・マイナキーなどオリンピックメダリストが続々出場。2000年代は中国選手が各種目で強烈な強さを発揮し、林丹、張寧などオリンピック金メダリストが参戦しライバルとの名勝負を演じながら連覇を達成している。
日本選手は第1回大会で男子シングルスの長谷川博幸が3位、女子シングルスの東海林文子が準優勝、女子ダブルスの徳田敦子/米倉よし子が3位と好成績を残したが、それ以降は上位進出を果たすも優勝の壁は打ち破れずにいた。しかし、2013年に現日本代表の山口茜が当時高校1年生ながら決勝に進出すると、日本人対決を制し日本人初優勝を飾った。翌2014年には髙橋礼華/松友美佐紀が女子ダブルスを制し、日本人2度目となるヨネックスオープンジャパン優勝を遂げている。
※第17回以降はヨネックスオープンジャパンと大会名を変更
◆2015年優勝
男子シングルス:林丹(中国)
男子ダブルス:柳延星/李龍大(韓国)
女子シングルス:奥原希望(日本)
女子ダブルス:趙蕓蕾/鐘倩欣(中国)
混合ダブルス:ニールセン/ペデルセン(デンマーク)