3月26 日に全国高校選抜の男女団体戦が、山形・鶴岡市で行なわれた。大会2日目は準々決勝から決勝戦までが実施され、男子決勝は埼玉栄が富岡・ふたば未来学園に逆転で競り勝ち優勝。女子は青森山田と富岡・ふたば未来学園の東北決勝を、青森山田が制している。
【男子ダイジェスト】
準決勝に勝ち進んだのは埼玉栄、聖ウルスラ学院英智、富岡・ふたば未来学園、自由ケ丘の4チーム。埼玉栄と聖ウルスラの勝負は、埼玉栄が3−0のストレートで快勝。もう一方の山では、富岡が初の選抜4強で勢いに乗る自由ケ丘を封じ込めて決勝に進出した。
決勝戦は、富岡がダブルス2本を先取してスタートダッシュに成功。このまま波に乗って優勝をつかみたいところだったが、これに待ったをかけたのは埼玉栄のトップシングルス・大林だった。激しいラリーをなんとかモノにし、富岡からポイントを奪い返す。すると、この勝利で風向きは埼玉栄へと一気に変わった。
第2シングルスは埼玉栄のエース・渡邉が富岡の山澤をストレートで破ると、第3シングルスはダブルスで黒星を喫している小野寺がコートへ。すると、序盤こそ富岡の1年生・金子に攻め込まれるシーンもあったが、試合が進むにつれて主導権を小野寺が握り始める。第1ゲームを14本で奪うと、第2ゲームも終始落ち着いてラリーを構築した小野寺が、金子を10本に抑えて見事逆転優勝をつかみとった。
埼玉栄・大屋監督は「上3つ(ダブルス2、シングルス1)で負けるのが一番怖かった。でも、トップシングルスの1年生・大林が踏ん張ってくれた。これが大きかった」と、起死回生のポイントを挙げた1年生の活躍に笑顔。優勝ポイントを手にした小野寺主将も「応援が本当に力になりました。保護者の方やトレーナー、コーチ、監督、大会前にスパーリングをしてくれたOBの方も含め、チームみんなで勝ち取った優勝だと思います」と、3年ぶり10回目となる春の栄光を喜んだ。
▼準々決勝
埼玉栄(埼玉) 3−0 比叡山(滋賀)
聖ウルスラ学院英智(宮城) 3−2 日章学園(宮崎)
富岡・ふたば未来学園(福島) 3−0 八代東(熊本)
自由ケ丘(福岡) 3−2 香川中央(香川)
▼準決勝
埼玉栄 3−0 聖ウルスラ学院英智
富岡・ふたば未来学園 3−0 自由ケ丘
▼決勝
埼玉栄 3−2 富岡・ふたば未来学園