日本一を争う「第78回全日本総合バドミントン選手権」が、12月25日に東京・武蔵野の森 総合スポーツプラザで開幕した。大会2日目の26日は、各種目1回戦および、36ドローの女子シングルスは1回戦4試合のほか、2回戦を実施。ここでは注目選手のコメントを紹介する。
女子シングルス
奥原希望(太陽ホールディングス)
1回戦結果:永田萌恵(広島ガス)に2-1で勝利
――ベテランらしい対応力でファイナルゲームの試合をものにしたが
そんなことないですよ。今日の対戦相手は、今年の夏休みに練習に行かせてもらって、羽根を打った相手でした。どれくらい成長しているのかは私の中で楽しみでした。全日本社会人で総合の権利を勝ち取って、予選を勝ち抜いてきたので、何か収穫があったのかなと、第1ゲームはやられながらも、うれしい気持ちがありました。
――では、第1ゲームを取られてもそれほど焦らなかった?
まずいとは思っていましたけど、相手がそれだけ向かってきてくれているのは、すごくうれしい。私も先輩の選手たちに、ずっとそうやってきたので。でも、だからこそ、このままやられ続けたらやばいと思いながら、しっかり冷静に対応しなくてはいけないなと思っていました。
――試合は久しぶりだったが
試合はジャパンオープン以来。試合から遠ざかっている分、自分の中でも会場の感覚だったり、シャトルの感覚、相手のプレーに対してフォローするタイミングが少し出遅れてしまったぶん、リードされてしまったかなと思います。第2ゲームからは、しっかり対応できたかなと思います。
――不安はあったか
そうですね。久々に試合に帰ってきたという感じで、どんな準備をするべきか、ちょっとそわそわした感じで。不安はもちろんありますけど、でも、いつでもやるべきことは今できることだけ。今できることに集中しようというのは、この試合に臨むにあたって決めていました。今日できることはできたかなと思います。それに、観客が思ったよりも多くて、すごくうれしかったです。
――フィジカルのコンディションに関しては
もちろん万全ではないですが、その中でできることをやっていけたらなと思いますし、どの選手もいろんなものを抱えて、この大会には臨んでいると思うので。自分ができることを精一杯やりたいなと思います。
――全日本総合の位置づけについては
この全日本というのは来年につながる重要な大会だと思っていますし、どの選手にとってもそうだとい思います。久々の試合なので自分のプレーというのを見つめ直して、何かをつかんで来年につなげられたらなと思います。
――「来年につなげたい」ということですが、奥原選手にとって現時点の一番のモチベーションは
今はまずは(3月の)全英オープンを大きなターゲットにしています。そこでちょっと勝負できたらいいなと思っています。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部