世界のトッププレーヤーたちが熱戦を繰り広げるBWFワールドツアー・熊本マスターズジャパン(Super500/熊本県立総合体育館)。昨年から新たに日本で始まった国際大会は、今年も大盛況。ここでは、大会3日目を戦った注目選手たちのコメントを紹介する。
櫻本絢子&五十嵐有紗(右)
女子ダブルス
2回戦は志田千陽/松山奈未に0-2で敗戦
――試合を振り返って
五十嵐 第2ゲームはイレブン(11点)くらいまで競っていい展開に持っていけたかなと思います。でも、攻撃では決めきるカタチがまだ少ない。そこが課題だったという試合でした。
櫻本 私が後ろで、有紗が前というカタチで点が決まっている部分はたくさん出たので、すごく収穫になったかなと思います。
――第1ゲームは風上のエンド。相手のミス以外では点を取らせてもらえなかった
櫻本 自分が出す球が狭くなっていたし、相手にボディまわりから簡単にパーンとリターンされる場面が多かった。もっと大きく前後左右に相手を振っていった方がよかったかなと思います。
五十嵐 今日は、風をあまり感じませんでした。サクが言ってくれたように、自分たちの出す球がうまくいかなかった。そこが点を取れなかった原因だと思います。
――2ゲーム目は戦術をどう変えた?
櫻本 レシーブで我慢していこうと話しました。第1ゲームは、速い球を打ってドライブで攻めていったとき、松山選手に捕まってしまい、その後の処理ができていなかった。レシーブしながら1回(相手を後ろに下げるように)抜いて、(前が)空いたところで(仕掛ける)と話して、そこは出だしからいいカタチがつくれていたと思います。
――志田/松山のどこに強さを感じた?
櫻本 タッチの速さや、簡単には上げてこないしぶとさは、やっぱりすごいと思いました。私たちは、そこに食らいついて、出させないようにする必要がありますし、(ドライブ戦を)出されたときにうまく処理していきたいです。
――今後に向けての意気込みは?
五十嵐 来週、中国マスターズがあります。試合を重ねて得られるものがたくさんある。少しでも試合を重ねていけるように、中国までのあと5日間、できるところを修正して臨めたらいいなと思います。
櫻本 来週の中国マスターズに向けて、また2人で練習する時間がある。今回のよかった点、悪かった点の反省を、次週で生かしたい。また2人で頑張りたいと思います。
――シダマツ戦は楽しみと言っていたが、楽しめた?
五十嵐 楽しかったです。自分たちの今の実力が知れた。修正点がたくさん見つかった試合なので、これからどんどんよくなっていく、という意味でも楽しかったです。
櫻本 私は、試合に入ると勝ちたい気持ちにどうしてもなってしまう。今はすごく悔しい気持ちが強いです。試合が終わって、もっとああすればと思うところがあります。それを試合中のコートの中で、修正する力をつくっていかないといけない。次に対戦したときには、もっともっといい試合をして、勝ちにつながるように頑張りたいです。
取材・文・写真/平野貴也
【過去の大会結果】
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