世界のトッププレーヤーたちが熱戦を繰り広げるBWFワールドツアー・熊本マスターズジャパン(Super500/熊本県立総合体育館)。昨年から新たに日本で始まった国際大会は、今年も大盛況。ここでは、大会2日目を戦った注目選手たちのコメントを紹介する。
西本拳太
男子シングルス
1回戦は大林拓真に2-0で勝利
――ストレートで勝利した手ごたえは?
結果的に、両ゲームとも終盤に抜け出せてよかったです。経験が生きたかなと思います。
――第1ゲームは風下になるエンドだった
打たれても取ろうという気持ちと、相手に気持ちよく打たせないようにしようと工夫することを徹底できたと思います。相手の特長と、自分のできること、風上と風下でできること、やるべきことを考えて、自分がやることをどれだけ徹底できるかだと思いました。65~70点くらいの出来。所々でいい球を打たれたので、出していく球の高さはもう少し気をつけないと、この後に戦う選手にはやられてしまう。そこは課題です。
――第2ゲームはシャトルが飛ぶ方のエンド。終盤に追い上げられた
飛ぶ方でしたけど、多分、1回もバックアウトをしていないと思うので、コントロールできていたと思います。でも、もう少し後ろまで使えたかもしれないので、1回ミスしてもいいやという気持ちで使ってもよかったかもしれません。しっかりと後ろを使えないと、強い相手には本当に打たれて決められてしまうので。
――ワールドツアーファイナルズ出場もかかる戦い
(誰かの結果を)待っている立場ではないので、自分がどれだけ勝てるか。本当に一つひとつ、やるべきことをやって、しっかり準備していきたいと思います。
大林拓真
――試合を終えて、率直な感想は?
去年はベスト4までいけた大会。(初戦敗退は)とても悔しいです。
――1ゲーム目は、シャトルが飛ぶ方のエンドだった
自分が攻めていかないといけない場面。この1年、ずっと課題なんですけど、試合の出だしで(流れを)持っていかれてしまう。自分の(強打を打てる)持ち味を追い風で生かさないといけないけど、いつも通りにダメでした。相手が押してくる球に追い込まれてしまって、付き合うだけになってしまいました。相手のロブがうまくても、強打を打つべきだったなと思います。
――第2ゲームの戦いは?
上がってきたら(強打を)打つみたいな感じのプレースタイルですけど、いいレシーブをされるのが怖くて、中途半端な感じで打ってしまい、振り切れていませんでした。この試合に限らず、どんどん打てなくなってきている気がします。プレースタイルを変えていかないと厳しいのかなと思います。
――今後に向けて
この大会を1回戦で負けてしまったので、世界ランキングが結構下がってしまうかもしれません。でも、来週の中国マスターズに気持ちを切り替えて、そこで、熊本やほかの大会の分まで挽回したいです。これから、上の大会を回れるのか、下の大会にいくのかわからないですけど、どんな試合も手を抜かずに、プレースタイルは変えていくかもしれないけど、気持ちの部分では変わらずにやっていきたいと思います。
取材・文・写真/平野貴也
【過去の大会結果】
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