10月11日に開催されたBWF世界ジュニア2024(中国・南昌)個人戦5日目は、各種目準々決勝が行なわれた。各種目メダルをかけた争いで白熱する中、若き日本代表は3種目で準決勝進出を決めている。
【個人戦】
日本勢で最初に準々決勝を突破したのは、混合ダブルスの澤田修志(上写真・左)/玉木亜弥。第4シードの中国ペアと対戦した2人は、第1ゲームこそ体格のいい男子選手の攻撃に押される場面が目立ち、14-21で先制を許した。しかし、第2ゲームは相手の強打を封じながら応戦し、スコアも接戦に持ち込む。すると、16オールからロングサービスなどで相手を崩した澤田/玉木が、4連続ポイントで引き離し21-17。1-1のタイに戻した。
最終ゲームは、序盤から中国ペアのプレッシャーに押され4-10。それでも、日本ペアは持ち味のねばり強さを発揮し、じわじわと点差を詰める。相手を左右に揺さぶりながらポイントを奪うと、中盤に追いつき14オール。ここからは互いに一進一退の攻防が続いたが、先にマッチポイントを手にしたのは中国ペア。澤田/玉木は18-20と追い込まれる。
しかし、ここで前衛の玉木がネット前から強打を決めて19-20。さらにポイント重ねて20オールにすると、澤田のクロスの強打が決まり21-20で逆転。さらに、次のラリーでは澤田が鋭いロングサービスで相手を崩すと、焦った相手が強打をネットにかけるミス。澤田/玉木が22-20で制し、準決勝の切符をつかんだ。
まずはメダルを一つ確定させた日本勢。その後に行なわれた男子ダブルスでは、中静悠斗/松川健大と稲川蓮二郎/三浦大地の日本ペア対決となり、ファイナル勝負にもつれた戦いを中静/松川が勝利。同じく日本対決となった女子ダブルスも、平本梨々菜/玉木亜弥が神尾朱理/畠山想来を2-0で下しベスト4進出を決めている。これにより、日本は3種目で銅メダル以上が確定した。
10月11日に行なわれた日本選手の結果、12日の対戦カードは以下の通り。
【男子ダブルス】
▼準々決勝(10月11日)
中静悠斗/松川健大②〔21−17、15−21、21−17〕1●稲川蓮二郎/三浦大地
▼準決勝(10月12日)
中静悠斗/松川健大 ‐ HU/LIN(中国)
【女子ダブルス】
▼準々決勝(10月11日)
平本梨々菜/玉木亜弥②〔21−12、21−8〕0●神尾朱理/畠山想来
▼準決勝(10月12日)
平本梨々菜/玉木亜弥 ‐ MEIDA/NASTINE(インドネシア)
【混合ダブルス】
▼準々決勝(10月11日)
澤田修志/玉木亜弥②〔14−21、21−17、22−20〕1●LI/ZHANG(中国)
▼準決勝(10月12日)
澤田修志/玉木亜弥 ‐ LAI/SUN台湾)
【団体戦】
【選手】
▼男子
稲川蓮二郎、三浦大地(埼玉栄高③)
中静悠斗、松川健大(ふたば未来学園高③)
山田琉碧(福井工大附福井高③)
澤田修志、髙野日向(埼玉栄高②)
川野寿真(ふたば未来学園高②)
西尾寿輝(東大阪大柏原高②)
山城政人(ふたば未来学園高①)
▼女子
平本梨々菜、横内美音(青森山田高③)
相磯美心、松田仁衣菜(福井工大附福井高③)
上野凛(埼玉栄高③)
玉木亜弥(四天王寺高③)
白川菜結(柳井商工高②)
神尾朱理(四天王寺高②)
畠山想来(ふたば未来学園高①)
阿波芽衣咲(柳井中③)
【監督】
明神憲一(日本協会ジュニア強化部員)
【コーチ】
大屋貴司、友金幸雄、井田貴子、本多裕樹、竹光唯至、垣岩令佳(日本協会ジュニア強化部員)
【トレーナー】
泉堅吉(バイプレーヤーズ)
【映像分析】
飯塚太郎(JSCハイパフォーマンス・サポート事業)
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文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO