【国スポ2024】実力者をそろえた熊本が5年ぶりに頂点へ〈成年女子〉

『第78回国民スポーツ大会』が、10月5日に佐賀県唐津市で開幕した。同大会は10月8日に唐津市文化体育館で最終日を迎え、各カテゴリーで決勝と3位決定戦を実施。ここでは、熊本が5年ぶり7回目の栄冠に輝いた成年女子のダイジェストをお伝えする。

【成年女子】

第1シングルスの明地(写真手前)が優勝を決め、笑顔で迎える松山(左)と郡司(右)。実力者をそろえた熊本が栄冠を獲得した

パリ五輪銅メダリストの松山奈未など実力者がそろい、優勝候補と見られていた熊本。その熊本は、準決勝で昨年の覇者・岐阜を撃破して決勝進出。その決勝では、実業団選手2名、大学生1名というメンバー編成の福島を迎え撃った。

熊本は、パリ五輪銅メダリストの松山奈未(=手前/奥は郡司莉子)が精神面でもチームを支えた

地力に勝る熊本は、ダブルスに出場した松山が躍動。普段はシングルスプレーヤーである郡司莉子の動きもカバーしながら、要所で持ち味の攻撃力を発揮。郡司も引っ張られるように伸び伸びとプレーし、水井ひらり/山北奈緖に対して21−15、21−9と完勝した。

そして、続くシングルスでは明地陽菜が、しっかりとバトンを受け取った。福島の水井ひらりに対して、16本オールで試合を決着させると笑顔。日本A代表を含む再春館製薬所のメンバー3名で挑んだ必勝態勢の熊本が、しっかりと力を発揮して頂点に立った。

福島は、ふたば未来学園の卒業生・水井ひらり(左)/山北奈緖が単複で活躍して準優勝

【優勝コメント】

熊本・池田雄一監督

「やっぱり、松山が出てくれるっていうのがあって、そこがまずプレッシャーでした。シングルス陣も全日本社会人の1位と2位の選手。その選手たちを揃えて優勝できなかったらどうしよう…というのがあったので、優勝できてホッとしています」

【結果】

▼決勝

熊本 2−0 福島

松山奈未/郡司莉子②〔21−15、21−9〕0●水井ひらり/山北奈緒

明地陽菜②〔21−16、21−16〕0●水井ひらり

▼3位決定戦

埼玉 2−1 岐阜

上杉杏/鈴木陽向②〔21−12、21−3〕0●小西春七/宮﨑淳美

小原未空●0〔9−21、14−21〕②古川佳奈

上杉杏②〔21−18、21−17〕0●小西春七

優勝・熊本

準優勝・福島

3位・埼玉

取材・文/吉井信行

写真/牛島寿人

投稿日:2024/10/09
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