8月20日から25日まで開催されているダイハツ・ジャパンオープン(横浜アリーナ/SUPER750)は、8月23日、大会4日目の競技を実施。各種目の準々決勝が行なわれている。ここでは、日本選手のコメントを紹介する。
山口茜
女子シングルス準々決勝結果:韓悦(中国)に2-1で勝利
――試合を振り返って
第2ゲームの途中から、自分からスピードを上げて積極的にやれて、楽しむとはこういうことかという感じでした。
――山口選手のプレーの内容で、観客が湧いていたが
はい。自分のプレーがよくなっていくのと比例して、会場もだんだん一体感が出てきたりとか、盛り上がったりというのをすごく感じられた。こういうプレーをしなきゃな、と思いました。
――第2ゲームのインターバル前まで相手ペースで進んだ要因は
昨日の試合までもそうでしたが、結構相手に合わせてプレーしていたら、相手がミスしてくれる展開が多く、今日もそういう感じで入ったのですが、昨日まで以上に相手の選手にスピードがあって、なかなか自分がスピードについていけなかった。後手後手に回っていたので、とりあえずサービス周りだけ先手を取ろうという意識で入ったら、自然と自分のスピードも上がって、自分から回せる展開になりました。
――フィジカル、プレー内容でこれくらいの状態はいつぶり?
今年のフランスOP、全英OPはこれくらいの気持ちでプレーできていたのですが、それ以降はちょっとなかったですね。
――準備不足とは言いつつ、試合を重ねるにつれて状態が上がってきているように見える
そうですね。特に今日、自分のスピードや攻撃面の感覚、レシーブなどいろいろなところで、高いレベルでいい感覚がつかめた。試合は、成長するなと思います。
――オリンピックはどうしても背負うものがある。今回、久しぶりに楽しむ感覚を取り戻せた?
今大会は、正直、負けてもいいやというくらいの感覚で入ってきていて…。ただ、日本代表で、やっぱり勝負事で「負けていいや」とも言っていられないので、そのバランスが難しいですが、純粋に楽しむことで結果がついてくる。でも、ある程度、我慢は必要。はしゃぎすぎると、雑なミスが出てしまう。
――ベスト4まで来て、優勝まであと2試合
あと2つと言われるとわからないですけど、今日いい感覚が少しつかめたので、とりあえず明日、これを継続してやれるように、もう1回お客さんと一緒に楽しめるようにできたらベストかなと思います。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/Badmintonphoto