第74回全日本実業団バドミントン選手権は、6月23日に宮城県のカメイアリーナ仙台で大会最終日を迎え、男女ともに決勝戦が行なわれた。ここでは、BIPROGYが優勝を果たした男子ダイジェストをお伝えする。
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【男子ダイジェスト】
参加177チームの頂点に立つのは、BIPROGYがトナミ運輸か。注目の決勝戦で先制したのはBIPROGYだった。BIPROGYは第1ダブルスに出場した日本A代表の岡村洋輝/三橋健也が、西田陽耶/目崎駿太郎に16本、11本。持ち味である攻撃力で試合を制してして、ダブルスエースの役割を果たした。
すると、第2ダブルスでもBIPROGYの渡辺勇大(上写真・右)/熊谷翔が、パリ五輪代表の保木卓朗/小林優吾に対して第1ゲーム8本と圧倒。第2ゲームは試合中盤に連続得点を許してリードを奪われた渡辺/熊谷だったが、渡辺の的確なプレーが熊谷の持ち味である強力なスマッシュを引き出し、15−18から一気に6連続ポイントを奪って決着。BIPROGYが2−0として優勝に王手をかけた。
トナミのエースを撃破してさらに勢いづいたBIPROGY。第1シングルスでは川本拓真(上写真)が大林拓真との終盤の競り合いから第1ゲーム25−23で競り勝つ。そして、第2ゲームは大林にリードを奪われる展開となるものの、川本は我慢強いプレーから15オールで追いつくと、連続ポイントを奪って逆転。マッチポイントを握ると、最後はラウンドからのアタックを突き刺し、BIORPGYが2年ぶりの栄冠を獲得した。
BIPROGY
早川賢一監督
「去年からしっかりチーム一丸となって、レベルアップを全員ができたんじゃないかなと思います。(準決勝で対戦した)NTT東日本さんも、トナミ運輸さんも、シングルスでは若干うちより強いのかなという見立てだったんですけど、ルーキーの沖本などが頑張ってくれた。そこはすごい収穫だと思います。勝ったことで自信をつけて、またS/Jに向けて頑張っていきたいと思います」
準優勝
トナミ運輸
▼決勝戦(6月23日)
BIPROGY 3−0 トナミ運輸
岡村洋輝/三橋健也②〔21−16、21−11〕0●西田陽耶/目崎駿太郎
渡辺勇大/熊谷翔②〔21−8、21−18〕0●保木卓朗/小林優吾
川本拓真②〔25−23、21−17〕0●大林拓真
取材・文/吉井信行
写真/黒崎雅久
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