3月15日(火)に全英OP(バーミンガム・SSP)で活躍した日本代表選手が、羽田空港内にて帰国会見を行なった。女子シングルスで優勝を飾った奥原希望は「全英のタイトルにこだわっていた。五輪に向けて自信になった」と話せば、女子ダブルス優勝の松友美佐紀は「(全英は)五輪前の一番大事な大会。自分たちが勝ちたいと思うなかで、どこまで通用するのかを考えていたし、そこで結果を出せたというのは五輪に向けて自信になります」と、強豪選手を退けての優勝をよろこんだ。
また、男子ダブルスで惜しくも準優勝に終わった早川賢一は「優勝はしたかったけど、(決勝までの)5試合を通して力を出せたと思う」と振り返り、3月末から再開されるSS戦線に向けて前を向いた。
なお、全英OP後は多くの日本選手がスイスOP(バーゼル・GPG)に参戦。五輪レース生き残りをかけて、上位進出をめざす。
奥原希望(日本ユニシス)
「SSファイナルのとき(優勝)は挑戦者の立場だったけど、今回は周りの期待もあったし、全英のタイトルをこだわって練習をしてきた。ここでしっかり結果を出し切れたのは、今後の五輪に向けて自信につながりました」
松友美佐紀(日本ユニシス)
「全英OPというのは、五輪前の大会の中ではすべての(トップ)選手が出場して、みんなが勝ちにくる大会。私たちは全英での勝利を照準にして、SSファイナルが終わってから練習をしてきました。準々決勝から決勝まで、自分たちが目標にしている中国選手トップ3を倒せたけど、彼女たちはこれまで大きな大会を優勝してきた選手なので、これからも彼女たちをめざして頑張りたいです」
髙橋礼華(日本ユニシス)
「SSファイナルの準決勝で負けた後、2人で『この大会で優勝しよう』という気持ちでやってきた。だから、ここで優勝できたのはうれしく思います。準々決勝から中国の1番手、2番手、3番手に勝てたというのも、自分たちの中では大きな自信になっています」
早川賢一(日本ユニシス)
「優勝したかったけど、5試合は自分たちの力は出せたかなと思います。試合のポイントは2回戦のインドネシア(プラタマ/スワルディ)戦です。先月のアジアカップ(団体選手権)の大会でも負けていたので『ここが勝負』と遠藤と話していた。苦しい試合だったけど、逆転勝ちできたのがよかったです」
遠藤大由(日本ユニシス)
「さすがに3回目の2位だと、テンションが下がります。今大会のポイントとしては、僕も2回戦のインドネシアペアに勝てたこと。アジアカップで負けて悪いイメージがあったので、そこをしっかり勝てたのがよかった」
朴柱奉監督
「全英OPで2つ優勝できたのはうれしい。いいパフォマーンスで勝てたのがよかった。奥原選手は2人の中国選手とマリーンに勝ったし、髙橋/松友も中国3選手に勝てたので、これは自信になると思います。早川/遠藤は残念でしたが、試合を見れば昔よりディフェンスやスピードがレベルが上がってきている。残りのレースも頑張って、オリンピックのメダルをねらえるように頑張ります。また、日本選手はトータルとして、これまでの遠征のなかで安定感のある試合ができたと思います。プレッシャーがあるなかで、試合では落ち着いていた。残りのレースは厳しくなるけども、3つのスーパーシリーズ、アジア選手権を頑張って、4年前のオリンピックの成績を超えるように頑張ります」