【決勝展望】早川&遠藤、髙橋&松友はライバル撃破なるか!? 全英OP

3月13日に開催される全英OP(バーミンガム・SSP)最終日は、各種目の決勝が行なわれる。日本選手は女子シングルスの奥原希望、男子ダブルスの早川賢一/遠藤大由、女子ダブルスの髙橋礼華/松友美佐紀が決勝に進出。伝統の舞台での優勝をねらう。ここでは男女ダブルスの決勝を展望しよう。

※決勝戦は日本時間21時にスタート

 

【男子ダブルス】

早川賢一/遠藤大由が、三たび全英のセンターコートに立つ権利をつかんだ。

4年連続となった準決勝は、マレーシアペアに2−0で完勝。余力も十分残しており、優勝に向けて余念はない。過去2回(13、14年)の決勝は、どちらも黒星を喫して無念の準優勝に終わったが、それでも2人と相性の良い全英は3度目のチャンスを与えてくれた。早川/遠藤にとっては悔しい思いを続けた場所だけに、なんとしても“優勝”の二文字を手にしたい。

その早川/遠藤が決勝で対戦するのは、初の決勝進出となったロシアのイワノフ/ソゾノフ。長身&左右ペアで相手を苦しめる攻撃的なペアだ。準決勝では、現時点で最強ペアといえる柳延星/李龍大(韓国)を、ファイナル15本で競り勝っての歓喜。決勝戦は勢いのあるロシアペアを、日本ペアが受け止める形となる。両者の対戦成績は3勝3敗と五分五分。勢いのロシアか、それとも経験豊富な日本か。決勝戦最後のカードに組まれた一戦を、見逃すことはできない。

イワノフ(手前)/ソゾノフ(ロシア)
イワノフ(手前)/ソゾノフ(ロシア)
早川賢一(手前)/遠藤
早川賢一(手前)/遠藤

 

【女子ダブルス】

強いタカマツが帰ってきた。

昨年のインドOP以来の優勝をねらう髙橋/松友は、準々決勝でロンドン五輪金メダル&15年世界選手権優勝の田卿/趙蕓蕾(中国)との接戦を制し、さらに準決勝では、世界ランク1位の駱贏/駱羽(中国)にストレートで快勝。中国2ペアを立て続けに破っての決勝進出は、これだけでも十分に価値のある結果といえる。

しかし、髙橋/松友はさらなる上をめざす。2人には14年SSファイナル優勝や、約1年間世界ランクトップを保持した強い自負があるからだ。最近は一時期落としていた調子を取り戻して結果も出始めてきたが、SS優勝から遠ざかっている現状に満足はしていない。ねらうは当然、表彰台のてっぺんだ。

そのタカマツと決勝で対峙するのは、昨年秋から本格的にペアを組む於洋/唐淵渟(中国)。リオ五輪に向けてペアリングされた2人は、これまで出場してきた個人戦6大会すべてで決勝に進出している。昨年の11月の中国OPでは、タカマツを破り優勝を飾った。力強いアタックは世界トップクラスといえるだけに、中国最強のペアが待ち構える決勝は見応えたっぷりな勝負となりそうだ。

なお、同種目でタカマツが優勝すると、日本選手としては78年徳田敦子/高田幹子以来38年ぶりの制覇となる。

於洋(右)/唐淵渟(中国)
於洋(右)/唐淵渟(中国)
髙橋礼華/松友美佐紀(右)
髙橋礼華/松友美佐紀(右)

 

【混合ダブルス】

決勝はニールセン/ペデルセン(デンマーク)とヨルダン/スサント(インドネシア)が対戦する。デンマークペアは、準決勝で地元イングランドのC・アドコック/G・アドコックを下しての決勝進出。インドネシアペアは世界ランク1位の張楠/趙蕓蕾(中国)をファイナルで退けている。

どちらが勝っても初優勝となるが、ニールセン/ペデルセンが勝つと、デンマークにとっては95年以来久々の栄冠となる。

ヨルダン(奥)/スサント(インドネシア)
ヨルダン(奥)/スサント(インドネシア)
ニールセン(右)/ペデルセン(デンマーク)
ニールセン(右)/ペデルセン(デンマーク)
投稿日:2016/03/13
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