3月19日、フランスOP(3月5~10日/パリ)、全英OP(3月12~17日/バーミンガム)に出場したバドミントン日本代表が帰国した。2大会で上位へ進出した選手・ペアが、帰国後、囲み取材に応じた。
下記はフランスOP、全英OPともに準優勝だった山口茜のコメント。
山口茜
――欧州2大会で準優勝した感想
結果以上に、いろいろと見えたところのある大会だったと思います。世界ランクトップ4以上の選手との対戦もあり、世界ランク15位~20位くらいの選手との対戦もあり、その中で、2週間、決勝まで戦い抜けたところもあったし、まだまだ足りないところもあったのかなと思います。
――全英OP決勝は負傷により、試合途中で棄権。状態は?
まだ何も分からないですけど(笑)、とりあえずは、大丈夫です。
――昨年9月(香港OP優勝)以来の表彰台に上がった気持ちは?
2週間、ここまで結果が出ると思っていなかったので、すごくよかったです。
――フランスOPは、五輪の会場だった。レースも間もなく終わる。五輪に向けての意気込みは?
五輪がありますけど、今回の遠征でいいところも課題もたくさん感じるところがあった。五輪とか関係なく、これからまた成長できるように頑張りたいと思います。
――2連戦の中で、世界ランク上位のアン・セヨン(韓国)、陳雨菲(チェン・ユーフェイ/中国)に勝てたが、手応えは?
手応えというよりは、やってみて、やっぱり強いなと感じたことの方が強かったですけど、自分が足りないと感じるものが多い中、今できることでしっかりと勝負をして、勝ちにつなげられたことは、すごくよかったと思います。
――プレー面で手応えがあったのは?
特に全英OPの最後の方は、自分から攻めるというよりは、しっかり大きく展開して、相手に打たせたり、長いラリーの中で点数を取って行くスタイルが、落ち着きながら、我慢しながら、やれたのがよかったかなと思います。
――右足のケガから復調途上で、完全に戻っていないことで、守りながらのスタイルが「ケガの功名」になった?
ケガというよりは、フランスで陳雨菲選手や、アン・セヨン選手とやってみて、なかなか自分の主導で攻撃する展開をつくるには、ベースのスピードがまだまだ足りないなと。だから、ハッキリと(スピードでの)勝負はせず、球を上げて、ラリーをする気持ちで。ケガの功名といえば、そうなのかもしれないですけど。自分の中で、ハッキリとプレーする意識でやれたことが、そういうプレーにつながったのかなと思います。
――出発前は「スピードを上げようとすると、ショットと合わない」と話していたが?
フランス、全英の最初の頃は、まだまだミスが多かったですけど、全英の準決勝、決勝は、ある程度、スピードを出しながらでも精度を高くやれていたのかなと思います。
――フランスOPで使用した五輪会場の印象は?
いつものフランスの会場よりは、空間が広くて、全英OPに近いような雰囲気がありました。広い空間は、好きな方なので、プレーとしてはやりやすい方だなと思いました。空間が広いと、プレー自体も大きくやろうという意識を持って、縮こまらずに済むのと、ちょっとスピードがゆっくり感じられるのかなと思うので、焦らずにやれるところがあります。(熱狂的な応援スタイルの)東南アジアとはお客さんの雰囲気も違うので、自分としては、やりやすかったです。