3月8日に開催されたBWFワールドツアー・フランスOP(パリ/Super750)4日目は、各種目準々決勝が行なわれた。日本勢は男子シングルスを除く4種目が準々決勝に進み、女子シングルスの山口茜、女子ダブルスの志田千陽/松山奈未、松本麻佑/永原和可那、そして男子ダブルスの保木卓朗/小林優吾が準決勝へと勝ち進んだ。
女子ダブルスは五輪レースを争う志田千陽(上写真・手前)/松山奈未、松本麻佑/永原和可那が準々決勝に登場。志田/松山は韓国の世界ランク2位・李紹希(イ・ソヒ)/ペク・ハナ(韓国)との勝負に挑むと、第1ゲームは志田/松山が14本で先制。第2ゲームは、中盤の競り合いから韓国ペアに抜け出されたが、最終ゲームはペースをつかんだ志田/松山が先行。21-10に抑えて勝利をつかみ、ベスト4進出を決めた。
松本(上写真・右)/永原は、中国の李汶妹(リー・ウェンメイ)/劉玄炫(リュウ・シュァンシュァン)との対戦。第1ゲームは両ペアとも主導権を譲らずポイントの奪い合いとなったが、ねばり強さを発揮した松本/永原が21−19で制す。第2ゲームは相手の勢いが落ち始めたところを見逃さず、松本/永原が21-11で勝利。準決勝へと駒を進めた。
女子シングルスは、山口茜(上写真・左)が中国の張藝曼(ツァン・イーマン)を14本、16本で制して準々決勝を突破。大堀彩は戴資穎(タイ・ツーイン/台湾)に第1ゲーム17本までねばってみせたが、第2ゲームは10−21で敗戦。上位進出を逃した。なお、女子シングルスは山口、戴資穎のほかに、アン・セヨン(韓国)と陳雨菲(チェン・ユーフェイ/中国)が準決勝に勝ち上がっている。
男子ダブルスは、保木卓朗(上写真・左)/小林優吾が接戦を制してベスト4進出を決めた。デンマークのアストルップ/ラスムセンと対戦した保木/小林は、第1ゲームを18本で奪われたものの、第2ゲームは18本で取り返してファイナルゲームへ。最後まで集中力を切らさなかった保木/小林が、8オールから先に抜け出して21−15で勝利。2日連続となったファイナルゲームの熱戦をモノにし、準決勝に駒を進めている。また、混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗は、中国の若手・蒋振邦(ジャン・ツェンバン)/魏雅欣(ウェイ・ヤーシン)に9本、13本で敗戦し、ベスト8に終わった。
3月8日(準々決勝)の結果、3月9日(準決勝)の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼準々決勝(3月8日)
クンラビット・ビティサラン(タイ)②〔21−18、21−16〕0●王子維(台湾)51分
ラクシャ・セン(インド)②〔19−21、21−15、21−13〕1●ロー・ケンイゥ(シンガポール)78分
チコ・アウラ・ドゥイ・ワルドヨ(インドネシア)②〔21−15、21−8〕0●アンダース・アントンセン(デンマーク)42分
石宇奇(中国)②〔21−15、21−15〕0●陸光祖(中国)39分
▼準決勝(3月9日)
クンラビット・ビティサラン(タイ) − ラクシャ・セン(インド)
石宇奇(中国) − チコ・アウラ・ドゥイ・ワルドヨ(インドネシア)
【女子シングルス】
▼準々決勝(3月8日)
アン・セヨン(韓国)②〔21−18、21−16〕0●何冰嬌(中国)46分
戴資穎(台湾)②〔21−17、21−10〕0●大堀彩38分
山口茜②〔21−14、21−16〕0●張藝曼(中国)34分
陳雨菲(中国)②〔22−24、21−17、21−18〕1●プサルラ・V.シンドゥ(インド)92分
▼準決勝(3月9日)
アン・セヨン(韓国) − 戴資穎(台湾)
山口茜 – 陳雨菲(中国)
【男子ダブルス】
▼準々決勝(3月8日)
シェティ/ランキレッディ(インド)②〔21−19、21−13〕0●キッティヌポン/スパク(タイ)42分
徐承宰/カン・ミンヒュク(韓国)②〔21−19、21−16〕0●A・チア/ソーWY(マレーシア)43分
保木卓朗/小林優吾②〔18−21、21−18、21−15〕1●アストルップ/ラスムセン(デンマーク)64分
李哲輝/楊博軒(台湾)②〔22−20、21−19〕0●アルディアント/アルフィアン(インドネシア)32分
▼準決勝(3月9日)
シェティ/ランキレッディ(インド) − 徐承宰/カン・ミンヒュク(韓国)
保木卓朗/小林優吾 – 李哲輝/楊博軒(台湾)
【女子ダブルス】
▼準々決勝(3月8日)
陳清晨/賈一凡(中国)②〔21−18、21−7〕0●ジョリー/プレラ(インド)36分
松本麻佑/永原和可那②〔21−19、21−11〕0●李汶妹/劉玄炫(中国)46分
譚寧/劉聖書(中国)②〔21−19、21−10〕0●鄭ナウン/金ヘジョン(韓国)48分
志田千陽/松山奈未②〔21−14、15−21、21−10〕1●李紹希/ペク・ハナ(韓国)78分
▼準決勝(3月9日)
陳清晨/賈一凡(中国) − 松本麻佑/永原和可那
志田千陽/松山奈未 – 譚寧/劉聖書(中国)
【混合ダブルス】
▼準々決勝(3月8日)
デチャポル/サプシリー(タイ)②〔15−21、21−16、26−24〕1●鄭思維/黄雅瓊(中国)71分
徐承宰/蔡侑玎(韓国)②〔21−12、21−9〕0●ジケル/デリュウィ(フランス)
馮彦哲/黄東萍(中国)②〔21−10、18−21、21−13〕1●金ワンホ/鄭ナウン(韓国)67分
蒋振邦/魏雅欣(中国)②〔21−9、21−13〕0●渡辺勇大/東野有紗31分
▼準決勝(3月9日)
デチャポル/サプシリー(タイ) − 徐承宰/蔡侑玎(韓国)
馮彦哲/黄東萍(中国) − 蒋振邦/魏雅欣(中国)
ベースボール・マガジン社 販売部
(0120‐911‐410)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO