3月2日、バドミントン日本代表は、3月5日から開催されるフランスOPに向けて出発。フランスOPは、今夏のパリ五輪会場のために建設された新たなアリーナで開催される。出国前に女子ダブルスの福島由紀/廣田彩花、混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗が取材に応じた。
福島/廣田は、廣田が昨年12月に左ヒザの前十字靭帯断裂のケガを負った影響で戦列を離れていたが、廣田は手術を回避し、保存療法で治療しながら3カ月ぶりの戦列復帰となる。
下記は福島/廣田のコメント。
福島由紀(左)&廣田彩花
――フランスオープンは五輪会場で行なわれるが
福島 正直、五輪と同じ体育館だから、ということは、あまり深く考えていません。とりあえず、自分たちはやるべきことをやるだけ。そこに集中するというか、一戦一戦、頑張りたいなという気持ちです。
廣田 自分のケガの状況(左ヒザ前十字じん帯断裂)もあるので、不安も多少ありますが、1試合1試合、しっかり最後まで諦めずにプレーできればいいなと思います。
――ケガの回復の状況は? ベストでプレーするのは難しいと思いますが
廣田 100%の状態では戦えませんが、その状況の中でも戦い方はあると思うので、しっかりとコンディションを整えて試合に臨めればいいと思います。
――五輪出場権争いも残り3大会となり、女子ダブルスは3組が拮抗している
福島 廣田がケガをする前は、やっぱり、均衡している中で、自分たちのベストパフォーマンスを出さないといけないと思っていましたが、今の状況になってからは、あまりそこに関しては深く考えていないので、本当に一戦ずつ頑張っていきたいという気持ちです。
廣田 私も同じで、3ペアでの(2枠)争いというよりは、自分が今できることを、目の前のことを精一杯やっていこうと思っています。
――練習では、どれくらいのレベルまで準備ができた? 福島選手は負担の大きい試合になると思うが
廣田 ダブルスのフリー練習は、できるようになっています。想定していた感じの状態までは来たかなと思います。試合になったらわからないですけど。
福島 どれくらいできるかはわからない状況の中でやらないといけませんが、自分はカバーするだけなので、そこに徹していきたいと思います。
――廣田選手が手術をしない選択をしましたが、あらためて、どういう思いで五輪レースの残りを戦っていくか
福島 やる方針になってからは、徐々に自分の気持ちを切り替えてきました。まだ、どれくらいできるかはわかりませんが、気持ちを切り替えて、一戦ずつ頑張りたいです。
廣田 最後までやり切りたい気持ちがあったので、手術をしない選択をしましたし、試合をするのに不安は互いにあると思いますが、二人で最後まで、1試合ずつやり切れたらいいなと思います。
写真/平野貴也