2月17日に開催されたアジア団体選手権(マレーシア・シャーアラム)5日目は、男女の決勝トーナメント・準決勝が行なわれた。男女ともに準々決勝を勝ち抜いた日本。男子は準決勝で地元マレーシアとの対戦に挑んだ。
【決勝トーナメント】
【予選リーグ】
日本女子が悔しい敗戦に終わった後、男子は決勝の切符をかけてマレーシアと激突した。日本の第1シングルスは西本拳太(上写真)。相手エースとの連戦で疲労が溜まる中、マレーシアの大黒柱であるリー・ジジャと対戦した。
第1ゲームは、互いにポイントを奪い合う激しい展開。点差も離れず拮抗した勝負は、要所で強打を決めたリー・ジジャが21-18で先制する。第2ゲームも前半から競り合いとなったが、中盤のストローク戦でリー・ジジャがペースを握り始め14-10とリード。西本も我慢強くチャンスをつくりにいったが、なかなかポイントには結びつかず15-21で敗戦。日本はマレーシアに先制を許した。
第2ダブルス、第3シングルスの後半勝負につなげるために、なんとか第1ダブルスを取りたい日本。古賀輝/齋藤太一(上写真・右)はマレーシアのエース、アーロン・チア/ソー・ウィーイクとの勝負に挑むと、第1ゲームは日本ペアが21-15で先取。低い展開から押し込んでポイントにつなげた。第2ゲームに入っても、激しいラリーの応酬が続く。終盤17-18とした古賀/齋藤だったが、最後は相手の攻撃を防ぎきれずに17-21。ファイナルゲームに入ると、第2ゲームで流れをつかんだマレーシアペアが一気に14-4まで引き離す。古賀/齋藤もあきらめずに追走するも、最後まで攻めきったマレーシアペアが21-10で勝利。日本は2連敗を喫し、後がない状況に追い込まれた。
負ければチームも敗れる状況で登場したのは、第2シングルスの渡邉航貴(上写真)。第1ゲームは相手の思い切ったスマッシュにうまく対応したものの、競り合いを抜け出せずに19-21で落としてしまう。しかし、第2ゲームは渡邉がリズムよく攻撃を仕掛けて21-12。大きく点差を広げて制し、ファイナル勝負へと持ち込んだ。
その最終ゲームは、序盤にスピードを落とした相手に対し、渡邉がポイントをつかんで6-1。一度は11オールまで追いつかれたが、中盤以降も攻撃をはね返しながら先行する。最後は19オールの大接戦になるも、我慢強く戦った渡邉が2連続ポイントをつかみ21-19で勝利。苦しい状況を乗り越え、第2ダブルスへとつなげた。
なんとか息を吹き返した日本だったが、依然として苦しい状況は変わらず。第2ダブルスの三橋健也/岡村洋輝も、負けたら終わりの中でコートに立った。第1ゲーム、積極的に押し込もうとする日本ペアだったが、なかなかドライブ勝負で主導権を握れず。日本ペアのミスも重なり、第1ゲームは15-21で先取される。
第2ゲームに入っても流れは大きく変わらず、8-13と先行される展開に。意地を見せる三橋/岡村が15-14と逆転に成功して点の取り合いに持ち込んだが、終盤は相手もねばり強さを発揮。最後は三橋/岡村が19-21で敗れ、日本がマレーシアに1−3で敗戦。決勝進出を逃し、ベスト4に終わった。
2月17日に行なわれた日本とマレーシアの対戦結果は以下の通り。
▼準決勝(2月17日)
日本(C組1位)1-3 マレーシア(B組1位)
MS1 西本拳太●0〔18−21、15−21〕②リー・ジジャ51分
MD1 古賀輝/齋藤太一●1〔21−15、17−21、10−21〕②A・チア/ソーWY66分
MS2 渡邉航貴②〔19−21、21−12、21−19〕1●レオン・ジュンハオ88分
MD2 三橋健也/岡村洋輝●0〔15−21、19−21〕②ゴーSF/N・イズッディン54分
中国 3-2 韓国
▼決勝(2月18日)
中国 − マレーシア
男子
予選リーグ順位
【グループA】
①中国②インド③香港
【グループB】
①マレーシア②台湾③カザフスタン④ブルネイ
【グループC】
①日本②シンガポール③タイ④ミャンマー
【グループD】
①韓国②インドネシア③UAE④サウジアラビア
女子
予選リーグ順位
【グループW】
①インド②中国
【グループX】
①インドネシア②香港③カザフスタン
【グループY】
①タイ②マレーシア③UAE
【グループZ】
①日本②台湾③シンガポール
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文/バドミントン・マガジン編集部
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