12月15日にBWFワールドツアーファイナルズ(中国・杭州)4日目が開催された。限られた世界のトップランカーのみが出場できる大会に、日本選手も出場。年間ツアー王者の称号をかけて、海外のライバルたちと熱戦を繰り広げている。ここでは、準決勝を終えた志田千陽/松山奈未のコメントを紹介する。
結果・選手コメント一覧はこちら
女子ダブルス
志田千陽(手前)&松山奈未
準決勝:李紹希(イ・ソヒ)/ペク・ハナ(韓国)に1-2で敗戦。
――ファイナルゲームはかなり追い上げた(6-17から17-19)
志田 1ゲーム目は自分たちのミスが多くなって、ファイナルゲームも出だしがすごく大事だと思っていたのに、そこで簡単にやられてしまいました。簡単に大差をつけられてしまった部分が反省点かなと思います。(後半の追い上げは)点数が離れても最後まで諦めずに戦い切った結果。チャンスはあったと思うので、反省点が残る試合ではありましたけど、やり切ったなと思います。
松山 (ファイナルゲーム前半の)点差が大きかったので、とりあえず自分たちがミスしないように、いけるとこまで点数をいこうと思ってやった結果が、あの点数に追いつけたのかなと思います。
――2日間(予選リーグ・第3戦)とも大激闘だった
志田 昨日は最後の方がきつかったです。試合の映像を振り返った時に、自分たちの攻撃が多くなって、打ちすぎて体力がなくなってしまいました。今日は攻撃する部分とディフェンスで回すところのメリハリをつけながら、1試合を通して自分の体力を調整して、ペース配分を考えながらできたところはよかったと思います。
――第3ゲームの前半に点差を離されてしまった要因は?
志田 昨日もファイナルゲームに相手がスピードを上げてきて、自分たちが前に出てきたところで裏をかくようなプレーがありました。私たちもそこで頑張ってキープしようとか、上げて1球目のディフェンスをしっかりしようとは話しましたが、仕掛けたのに逆をつかれてしまったりとか、ディフェンスでも上げる球が浅くなったりしました。攻撃するタイミングも急ぎすぎたりしたのもあって、自分たちが仕掛けた後の次の準備がうまくできていなかったのも、少し(要因として)あったかなと思います。
――昨日の試合後、「やられる球と決まる球がわかってきた」と話していた
松山 李紹希選手の(得意な)前衛のラウンド側などは昨日もわかってたんですけど、やっぱり自分たちが少し疲れてきたり、ちょっと頭が回らなくなってきた時に、無意識にそこが空いてると思って引っ張ってしまっていた。今日はファイナルゲームの前半などに、点数を離されたくないところで、そこに入れてしまったので、本当に頭を回さないといけなかったなって思います。
――タイトルまであと一歩届かなかった。五輪に向けて、どう取り組んでいくか
松山 中国ペアや韓国ペアにも食らいつくことはできてますし、自分たちも絶対にできるとは思う。五輪レースでは大きい大会があと何個かあるので、必ずそこを超えて、優勝して、オリンピックの出場権が取れたらいいなと思います。
志田 今回の大会も優勝できなくて、今年はを取りたい大きいタイトルを全部取れなかった。やっぱりこの悔しさを、来年にすべてぶつけたいです。オリンピックでメダルを取るために自分たちは頑張っていて、今は通過点だと思う。この悔しさなどは全部忘れず、来年はもっと強くなってコートに戻ってきたいと思います。
構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO