10月13日に鹿児島県指宿市で開幕した「特別国民体育大会」。10月16日に大会最終日を迎え、指宿総合体育館で各カテゴリーの決勝戦と3位決定戦が行なわれた。ここでは、岐阜が2年連続の頂点に立った成年女子のダイジェストをお伝えする。
【ダイジェスト】
昨年、10年ぶりの優勝を果たした岐阜は今年も丸杉の選手3名で挑むと、初戦で強敵・熊本を2−1で撃破。接戦を制して勢いに乗った岐阜は、その後はストレート勝ちを続けて決勝進出を果たした。反対のヤマから勝ち上がってきたのは埼玉。実業団選手1名と大学生2名で挑んだ埼玉は、難敵を連破して決勝へと駒を進めていた。
戦力的には岐阜有利と思われた決勝戦だったが、先手を取ったのは埼玉だった。上杉杏/宮﨑淳美の埼玉栄高OGペアは、ランキングサーキット優勝の実力者・川添麻依子/小西春七に対して、第1ゲームこそ14本で落としたが、第2ゲーム22−20、ファイナルゲーム23−21と激戦を制して白星をつかむ。
しかし、岐阜はここから第1シングルスで古川佳奈が9本、10本と圧倒して石井夢楓を撃破すると、第2シングルスで再び出場した小西も上杉を相手に第1ゲーム14本。最後は上杉を8本に圧倒する内容で勝負を決着させ、岐阜が連覇を達成した。
【優勝コメント】
岐阜・吉冨桂子監督
「昨年とはメンバーが違うので、連覇というよりかはこのメンバーで優勝しようというカタチでした。今回は自分の種目に責任を持ってしっかり勝てた。誰かが負けたとしてもそれに流されることがなかったと思います。去年は勢いで勝った部分もありましたが、今回は勢いではなく一つずつ(戦った)。選手はホッとしていたと思います」
【結果】
▼決勝
岐阜 2−1 埼玉
川添麻依子/小西春七●1〔21−14、20−22、21−23〕②上杉杏/宮崎淳美
古川佳奈②〔21−9、21−10〕0●石井夢楓
小西春七②〔21−14、21−8〕0●上杉杏
▼3位決定戦
山口 2−0 東京
重田美空/齋藤栞②〔21−13、21−16〕0●杉山明日香/杉山薫
久湊菜々②〔21−18、21−18〕0●木村百伽
取材・文/吉井信行
写真/菅原淳