10月13日に鹿児島県指宿市で開幕した「特別国民体育大会」。10月16日に大会最終日を迎え、指宿総合体育館で各カテゴリーの決勝戦と3位決定戦が行なわれた。ここでは、富山が6連覇を達成した成年男子のダイジェストをお伝えする。
【ダイジェスト】
優勝候補の埼玉が初戦敗退するなど、序盤から波乱も見られた成年男子。そのなかでも5連覇中の王者・富山は、トナミ運輸の選手3名で序盤からストレート勝ちを続け、準決勝も東京を2-0で撃破。反対のヤマからは、実業団と大学生の混成チームで挑んだ滋賀が決勝に進出した。
ここまで快進撃を見せてきた滋賀としては、勢いを持って王者・富山にぶつかっていきたいところ。しかし、富山は力でその勢いを跳ね返した。決勝戦、富山の最初のダブルスは、昨年も優勝に貢献した金子真大/大林拓真のペア。その2人が、滋賀の西川裕次郎/藤原圭祐に対して16本オール。31分で試合を決着させ、富山が先制に成功した。
すると、続くシングルスでも富山は高橋洸士が第1ゲームを15本で先取。第2ゲームは滋賀の増本康祐も食らいついたが、地力に勝る高橋が終盤の競り合いから抜け出して21−19。富山が成年男子の新記録となる6連覇を達成した。
【優勝コメント】
富山・荒木純監督
「いい記録をつくることができました。会場に来れば(様々な人から)連覇中だということを言われますし、プレッシャーはありました。選手たちもその辺を意識してプレーに入らなければいけない。ですが、プレッシャーを感じながらも、ここまでしっかりやってくれました。いい試合をしてくれた、いい選手たちだったと思います」
【結果】
▼決勝
富山 2−0 滋賀
金子真大/大林拓真②〔21−16、21−16〕0●西川裕次郎/藤原圭祐
高橋洸士②〔21−15、21−19〕0●増本康祐
▼3位決定戦
東京 2−0 岐阜
柴田一樹/武井凜生②〔16−21、21−18、21−17〕1●竹内宏気/後藤海斗
森口航士朗②〔21−23、21−13、21−19〕1●佐藤雄輝
取材・文/吉井信行
写真/菅原淳