4年に一度、アジアの頂点を決めるアジア大会(中国・杭州)バドミントン競技は、10月2日、各種目1回戦が行なわれた。ここでは1回戦を戦った日本選手のコメントを紹介する。
保木卓朗(左)&小林優吾
男子ダブルス1回戦、アルジュン/ドゥルブ(インド)の途中棄権で勝利
――相手はどうしたのか
小林 腰をケガしていて棄権したようです。試合が始まった時点で、そんな雰囲気を感じましたが、そういうときに簡単に点数を与えてしまうと、相手に「いけるんじゃないか」とやる気にさせてしまうので、序盤で点数を離さないとと思ってロングサーブを打って揺さぶったりしました。
――初戦1ゲーム途中までしかプレーせずに、次は台湾の李洋(リー・ヤン)/王齊麟(ワン・チーリン)と対戦。難しさは
小林 団体戦で試合数をこなしているし、団体戦準決勝での疲労も残っていたので、体を動かしながらも、今日明日と少し休めるので結果的によかったのかなと思います。
※保木は体調が万全ではないため、小林のみが取材対応
古賀輝(右)&齋藤太一
男子シングルス1回戦、徐承宰/カン・ミンヒュク(韓国)に0-2で敗戦
――試合を振り返って
古賀 第1ゲームは終盤に追い上げて点数を取れましたが、内容的には1、2ゲームとも15点くらいでやられたという試合だったと思います。サービス場面での差がちょっと大きいなと思って、サーブレシーブの質を上げたり、次に止められる位置に打ったりとか、逆にこちらのサービスなら相手がやりたかったようなことをこちらがやっていければいいのかなと思います。
齋藤 全体的に相手の力が全然上だったという印象があります。第1ゲーム、相手の攻撃に対してネット前に落として前に入ろうという意識があったのですが、相手がそこを潰しにきている印象があり、そこで気持ち的に弱気になって打てなくなってしまった。もっとドライブで相手の後ろの選手にさわらせて、こちらが前に詰めたりといった工夫ができればよかったのかなと思うのですが、そこで簡単なミスが連続して出てしまって、点差が離されてしまいました。
――今、ツアーランキングで12位。ワールドツアーファイナルズをねらえる位置にいるが、年内の出場大会は
古賀 デンマークOP、フランスOP、熊本マスターズジャパン、中国マスターズです。デンマークはドローが出ているので、対戦相手の対策などしっかり練っていきたいです。
齋藤 もちろんファイナルをねらうとなると、最低でもベスト8以上に絶対残っていかないと厳しくなってくると思う。自分のやれることというのは、ここから大きくは変わらないと思うので、自分のできることのクオリティを上げて、徹底して練習して、結果につなげていきたいなと思います。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部
写真/Badmintonphoto