4年に一度、アジアの頂点を決めるアジア大会(中国・杭州)バドミントン競技は、10月2日、各種目1回戦が行なわれた。ここでは1回戦を戦った日本選手のコメントを紹介する。
西本拳太
男子シングルス1回戦、プリンス・ダハル(ネパール)に2-0で勝利
――団体戦でタフな試合も多かったが、今の状態は
1年を通しても、常にいい状態というのはなかなか少ない中で、団体戦で自分の経験や力になる試合が3試合できたので、すごく大きかったし、ありがたかったです。その経験をしっかり個人戦のコートで発揮できるようにこのあとも準備していきたいです。
――1回戦の相手は世界ランク315位。情報はあったか
動画サイトで名前を検索して見たりはしましたが、序盤ではすごく動けていましたし、打球に勢いもあったり、捨て身でこられるというのは肌で感じました。そういう意味でそこをしっかり退けられてよかったと思います。
――2018年大会は銅メダル獲得。あらためて今大会の目標を
前回は気持ち的には、銅メダルが取れちゃったみたいな感じ(笑)。今回はそれ以上の結果が出せるかどうかというのはわかりませんが、そこをねらった中でプレーするというのは気持ち的にも違ってくると思う。常に、来年の夏をイメージしながらやっているので、そのために自分にいい意味でプレッシャーをかけてやっていきたいなと思っています。
――2回戦は韓国の全奕陳(ジョン・ヒョクジン)と対戦する。意気込みを
スディルマン杯で自分が負けているので、そこはいい意味で挑戦者の気持ちで向かっていって、しっかりリベンジしたいと思っています。どういうことをすれば勝ちにつながるかという最善の策を見つけて、準備していきたいです。
山下恭平&篠谷菜留
混合ダブルス1回戦、李晋熙/吳芷柔(香港)に0-2で敗戦
――試合を振り返って
篠谷 相手がアタックもローテーションも守りも安定したプレーをしてくる中で、それをどう崩すのかというのが見つけられず、相手がどんどん流れを持っていってしまったというのがよくなかったかなと思います。
山下 シャトルが飛ばない中で、攻撃しているときのクオリティが低かったです。
――途中、ドライブ戦で打開しようとしていたように見えたが
山下 相手はスマッシュが速いので、そこで打たせないようにという中で、ドライブ戦になったと思うけれど、もっと思い切って上げて、しっかりレシーブできるような展開をつくれると相手ももっと嫌がったのかなと。
――なかなかレシーブがうまくいかなかった
篠谷 相手の球が強いというのもあるんですが、自分たちのロブの精度に問題があって、相手の打ちやすいところに上げてしまっていて、レシーブができていなかったかなと思います。
――個人戦は五輪レースのポイントにもなるだけに勝ちたい気持ちもあったのでは
篠谷 1回勝てばポイントも大きいのはわかってはいたんですが、あまり意識しないようにはしていました。それよりも最近あまりいいパフォーマンスができていないので、自分たちのプレーというのをもう1回見つけられたらと。
山下 同じですね。なにか打開できるきっかけが作れればよかったのですが。
――今後に向けて
篠谷 まずは1回戦を勝つというところを見てやれたらいいのかなと思います。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集
写真/Badmintonphoto