9月28日にアジアの頂点を極める杭州アジア大会(中国)が開幕した。開催期間の前半に団体戦、後半に個人戦が行なわれる大会の初日は、男女の各団体戦を実施。トーナメント方式で行なわれる団体戦の1回戦に登場した日本男子は、シンガポールと対戦。日本が3-0で勝利し、ベスト8進出を決めた。ここでは、試合に出場した選手たちのコメントを紹介する。
保木卓朗(右)/小林優吾
男子ダブルス:第1ダブルスの保木/小林が、ローKH/クウェクに2-0で勝利
――試合を振り返って
保木 初戦で少し緊張するかなと思っていましたが、第1シングルスの西本選手がポイントを挙げてくれたので、やりやすい形で入ることができました。
小林 相手のロー選手は、団体戦でノープレッシャーになるとすごく速いタッチで振り回してくるところがある。何が飛んでくるかわからなくなる怖さがあるのですが、そのぶん、常にリードして、1点差、2点差に詰め寄られても大丈夫なように意識していました。
――今大会の目標
保木 メダル獲得が通過点。いい色のメダルにこだわっていきたいです。メンバーも、しっかり(上位争いでも)戦えると思っています。自分たちのベストパフォーマンスを出せればよい戦いができると思うので、団体戦を重荷として背負わずにやればいいのかなとも思っています。
――初優勝をねらえる布陣
保木 タイトル、取りたいですね。4年に1回の大会で、自分たちはチャンスがあるポジションにいると思う。その中でしっかりと結果を残すことは、選手として大事。団体戦で取れるチャンスがあるならしっかり取っていきたいし、個人戦でもいい色のメダルを取りたいと思います。
――準決勝まで勝ち進めば地元・中国と対戦する可能性がある。(5月の)スディルマン杯(中国・蘇州)で悔しい思いをした2人にとっては、雪辱の機会になる
小林 場所も(ス杯と同じ)中国。そういう場面で借りを返したいですし、やっぱり最後の最後まで諦めないことが大事。あの時のことを思い出すと、今でも結構きつい。あれを忘れられるように、勝って(団体戦の記憶を)塗り替えたい気持ちはあります。
取材・構成/平野貴也
写真/BADMINTONPHOTO