9月23日に開幕した第19回アジア競技大会。バドミントンは、9月28日から競技がスタートする。日本代表選手団は、25日に中国・杭州入り。ここでは、出国時の選手コメントを紹介する。
渡辺勇大&東野有紗(BIPROGY)
――アジア大会に向けて、今の心境を
渡辺 日本代表として誇りをもって、いいプレーができたらいいなと思います。
東野 アジア大会は2回目ですが、すごく楽しみです。試合も楽しんでできたらいいなと思います。
――バドミントンはアジア各国のレベルが高い。アジア大会の位置づけは
渡辺 おっしゃる通りで、混合ダブルスでも「アジアを制する者が世界を制する」という時代なので、自分たちがどれだけ力を発揮して、いい結果を残せるかというところは、自分自身もすごく楽しみにしていますし、たくさんの期待に応えたいなと思っています。
東野 アジア版オリンピックなので、オリンピックと同じくらい楽しみにしています。
――メダルも期待されていますが、現状のコンディションは
渡辺 なかなか完璧とはいかないですけど、今、自分ができる最善を尽くすというのは常に考えていることです。前回はあまりいい成績ではなかったので(2018年大会は準々決勝敗退)、今回はいい色のメダルが取れるように頑張りたいなと思います。
東野 勇大くんが言ってくれたように完全ではないですけど、その中でも自分たちのパフォーマンスができるように頑張っていきたいです。
――団体戦からスタートするが、団体戦での役割としては
渡辺 日本チームはチーム力が高いと思いますし、ミックスダブルスの選手に関しては団体戦ではサポートに回ることも多いかと思いますが、しっかりと自分たちができることをやっていきたいです。
東野 しっかりみんなをサポートできるように頑張っていきたいです。
――世界選手権では二人を破った韓国ペアが優勝。混合ダブルスの勢力図が少し変化してきている印象があるが、実際に戦っている二人はどのように感じているか
東野 今のランキング的に(自分たちのほうが)上位にいても、どのペアも強いし、気が抜けない。周りのほうがまだまだ強いと思っています。韓国ペアも調子が上がっている中で、自分たちもいろいろなペアに対して、今まで以上に対策や作戦を考えていかなければいけないとは思っています。
渡辺 おっしゃる通りで、誰が勝ってもおかしくない中で、世界選手権では韓国ペアに負けたし、中国OPではフランスのペアに敗退。最近、上位ペア同士の対戦で勝てることが少なくなっていますが、もう一度いろいろと見つめ直して、フレッシュな気持ちで戦って、上位に食い込んでいけたらと思っています。
――そうしたところで重要になってくることや取り組んでいることがあれば
東野 対戦するペアによって、やはり全然作戦や対策は違います。体育館の環境による影響も大きいので、その都度、二人で話し合っていけたらいいのかなと思います。
渡辺 具体的に言えることはあまりないのですが、個々の質というところと、接戦になったときの作戦の練りあいというところがすごく重要になってくるんじゃないかなと思っています。
――あらためて、今大会の意気込みを
渡辺 どの大会でももちろん優勝をめざしてやってきていますけど、まずは自分たちが納得いくような後悔のないプレーをしたいなと思います。
東野 前回の大会で、あまりいい成績ではなかったので、まずはメダルが獲得できるように頑張っていきたいです。
――前回のアジア大会は5年前。前回と比較すると、どういったところが一番成長できていると感じているか
渡辺 一番は、21点を先に取る、2ゲームを先に取るということにフォーカスした作戦や体の使い方というのはうまくなっているかなと思います。
東野 全体的にいろんな面で成長したと思うのですが、やはり作戦の立て方、劣勢になった場面や負けている場面で、二人で話し合って立て直すことができているという部分は、すごく成長したかなと感じています。
取材・構成/バドミントン・マガジン編集部