9月16日から18日まで開催された第42回全日本ジュニア選手権(愛知・ウィングアリーナ刈谷)は、大会最終日の18日に各種目の準決勝、決勝戦が行なわれた。ここでは、高校生を中心としたジュニアの部・男子ダブルスをダイジェストでお伝えする。
【男子ダブルス】
大会初日にベスト4までが決まった男子ダブルス。準決勝では、インターハイ団体戦でのふたば未来学園高の優勝に貢献した中静悠斗/松川健大(上写真・手前)が、中島圭優/前結心(金沢学院大附高)を6本、7本と圧倒して決勝進出を決める。もう一つの準決勝でも、埼玉栄高の稲川蓮二郎/三浦大地が野村雅人/山田琉碧(福井工大附福井高)に対して11本オールと、相手に主導権を渡さなかった。
決勝戦で先手を取ったのは稲川/三浦(上写真・右)だった。第1ゲームを11本で奪った稲川/三浦は、第2ゲームに入っても攻勢に出て18−12。試合は決まったかに思われたが、「開き直って、自分たちのプレーをどうやるのかを2人で話し合ってやれたのがよかった」と松川。8連続得点で逆転した中静/松川は、このゲームを22−20で奪うと、ファイナルゲームも勢いに乗って13本で勝利。大逆転でタイトルを奪った2人は歓喜を爆発させた。
【優勝者コメント】
優勝
中静悠斗(右)/松川健大
ふたば未来学園高
(2年/福島)
中静 決勝の2ゲーム目は、開き直ってパートナーと楽しんでやるしかないと決めていけたのがよかったと思います。1、2ゲーム目は守る展開が多かったですが、2ゲーム目の後半から自分が積極的に前に入って、パートナーに打たせるプレーができていたと思います。
松川 個人戦では小学6年生の全小以来の優勝ができました。昨年の全日本ジュニアから(優勝まで)あと一歩のところでダメなことが続いていましたが、今回、苦しい展開のなかでも最後に2人で力を合わせて、勝つことができてよかったです。
【結果(18日)】
▼準決勝
中静悠斗/松川健大(ふたば未来学園)②〔21−6、21−7〕0●中島圭優/前結心(金沢学院大附高)
稲川蓮二郎/三浦大地(埼玉栄高)②〔21−11、21−11〕0●野村雅人/山田琉碧(福井工大附福井高)
▼決勝
中静悠斗/松川健大②〔11−21、22−20、21−13〕1●稲川蓮二郎/三浦大地
準優勝
稲川蓮二郎(右)/三浦大地
埼玉栄高(2年/埼玉)
3位
中島圭優(左)/前結心
金沢学院大附高(2年/石川)
3位
野村雅人(左)/山田琉碧
福井工大附福井高(2年/福井)
取材・文/吉井信行
写真/井出秀人