9月10日に開催されたBWFワールドツアー・中国オープン(常州/Super1000)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。日本勢は女子シングルスの山口茜が優勝をめざして決勝を戦ったが、0-2で敗れ準優勝に終わった。
日本代表で唯一決勝まで勝ち残った山口は、今季8個のタイトルを獲得しているアン・セヨン(韓国)と激突。第1ゲーム前半こそ7-9と競り合ったが、山口がここから5連続失点を喫して苦しい展開に。さらに点差を離された山口は、10-21で第1ゲームを落とした。
第2ゲームはポイントの激しい奪い合い。山口は11-15から17-16と逆転して流れをつかみ、終盤の競り合いから19-18。しかし、ここからアン・セヨンが3連続ポイントで逆転し、山口は0−2のストレート負け。7月のカナダOP(Super500)以来の優勝とはならかったが、Super1000のハイレベルな大会で準優勝の成績を残した。
その他の種目では、世界選手権金メダルの徐承宰(ソ・スンジェ)/蔡侑玎(チェ・ユジュン/韓国)が、フランスのジケル/デリュウィを2-0で下し世界王者の力を示した。女子ダブルスも世界選手権優勝の陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン/中国)が、韓国の李紹希(イ・ソヒ)/ペク・ハナ(韓国)を11本、17本に抑えて地元Vを達成した。
男子シングルスは、世界選手権の準々決勝で苦杯を喫しているビクター・アクセルセン(デンマーク)が、中国の陸光祖(ルゥ・グァンズ)を2-0で退けて優勝。男子ダブルスは地元制覇をめざした王昶(ワン・チャン)/梁偉鏗(リャン・ウェイカン)が、マレーシアのアーロン・チア/ソー・ウィーイクを12本、14本で下し、中国OP初優勝を決めている。
10日の決勝戦の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
ビクター・アクセルセン(デンマーク)②〔21−16、21−19〕0●陸光祖(中国)49分
【女子シングルス】
アン・セヨン(韓国)②〔21−10、21−19〕0●山口茜38分
【男子ダブルス】
王昶/梁偉鏗(中国)②〔21−12、21−14〕0●A・チア/ソーWY(マレーシア)26分
【女子ダブルス】
陳清晨/賈一凡(中国)②〔21−11、21−17〕0●李紹希/ペク・ハナ(韓国)50分
【混合ダブルス】
徐承宰/蔡侑玎(韓国)②〔21−19、21−12〕0●ジケル/デリュウィ(フランス)40分
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO