9月6日に開催されたBWFワールドツアー・中国オープン(常州/Super1000)2日目は、各種目1回戦の残りの試合が行なわれた。日本勢は5種目に登場し、ライバルたちと熱戦を繰り広げている。
男子シングルスは、常山幹太(上写真)と奈良岡功大が1回戦に挑むと、それぞれ強敵を下して2回戦に勝ち上がった。常山は、7月のジャパンOP(Super750)で対戦したアンソニー・S・ギンティン(インドネシア)と激突。ジャパンOPでは勝利を手にした常山は、この日も持ち前のねばり強さを発揮する。第1ゲームを常山が21-11で先制すると、第2ゲームを落とした後の最終ゲーム、相手の追走を振り切って21-18で勝利。難敵を再び退けて初戦を突破した。
奈良岡(上写真)は、マレーシアのリー・ジジャとの勝負に挑んだ。過去の対戦成績が1勝1敗の相手に対して、奈良岡は第1ゲームの大接戦を26-24でモノにする。第2ゲームは相手に譲ったものの、ファイナルゲームは奈良岡がペースをつかんで21-11。75分のロングマッチを制して2回戦に勝ち上がった。
女子シングルスは、山口茜、大堀彩、そして川上紗恵奈(上写真)の3選手が白星。山口はインドネシア選手を、大堀はマレーシアのゴー・ジンウェイをそれぞれ2-0のストレートで退けた。川上はタイ選手に第1ゲームを失う展開となったが、第2ゲームを22-20、最終ゲームも同じく22-20で競り勝ち、逆転勝利。2回戦へと駒を進めている。
混合ダブルスも3ペアが登場し、第2シードの渡辺勇大/東野有紗(上写真・左)、緑川大輝/齋藤夏がそれぞれ勝利。渡辺/東野は香港ペアを相手にファイナル勝負にもつれ込んだが、最後は貫禄を示して21-11。初戦を勝利で飾った。緑川/齋藤はタイの2番手ペアに19本、18本で勝利をつかみ、2回戦へと進んだ。
女子ダブルスは、櫻本絢子/宮浦玲奈が8月に行なわれた世界選手権銅メダルの鄭雨(ツェン・ユ)/張殊賢(ツァン・シューシェン)を2-0で下した。第1ゲームを21-18で先制した2人は、第2ゲームも中盤まで競り合う展開。しかし、15-14から3連続ポイントで先に抜け出すと、終盤に差を縮める中国ペアをなんとか振り切り21-18。初戦の強敵を抑え、2回戦進出を決めている。
6日の結果、7日(2回戦)の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼1回戦(9月6日)
奈良岡功大②〔26−24、12−21、21−11〕1●リー・ジジャ(マレーシア)75分
常山幹太②〔21−11、18−21、21−17〕1●アンソニー・S・ギンティン(インドネシア)66分
▼2回戦(9月7日)
奈良岡功大 − 林俊易(台湾)
常山幹太 – 李卓耀(香港)
【女子シングルス】
▼1回戦(9月6日)
川上紗恵奈②〔12−21、22−20、22−20〕1●スパニダ・カテソン(タイ)59分
大堀彩②〔21−18、21−12〕0●ゴー・ジンウェイ(マレーシア)38分
山口茜②〔21−12、21−18〕0●プトリ・クスマ・ワルダニ(インドネシア)37分
▼2回戦(9月7日)
大堀彩 – 陳雨菲(中国)
山口茜 – 金ガウン(韓国)
川上紗恵奈 – 何冰嬌(中国)
【男子ダブルス】
▼1回戦(9月6日)
武井優太/遠藤彩斗●1〔20−22、21−19、17−21〕②クスマワルダナ/ランビタン(インドネシア)59分
▼2回戦(9月7日)
保木卓朗/小林優吾 – 竹内義憲/松居圭一郎
古賀輝/齋藤太一 – 王昶/梁偉鏗(中国)
【女子ダブルス】
▼1回戦(9月6日)
櫻本絢子/宮浦玲奈②〔21−18、21−18〕0●鄭雨/張殊賢(中国)47分
加藤佑奈/廣上瑠依●1〔21−12、11−21、20−22〕②V・フー/リムCS(マレーシア)66分
▼2回戦(9月7日)
福島由紀/廣田彩花 – タン/ティナー(マレーシア)
松本麻佑/永原和可那 – トゥーグセン/フォウガード(デンマーク)
志田千陽/松山奈未 – 許雅晴/林琬清(台湾)
櫻本絢子/宮浦玲奈 − チェオン/テオEM(マレーシア)
【混合ダブルス】
▼1回戦(9月6日)
金子祐樹/松友美佐紀●0〔17−21、19−21〕②金ワンホ/鄭ナウン(韓国)45分
緑川大輝/齋藤夏②〔21−19、21−18〕0●スパク/スピッサラ(タイ)38分
渡辺勇大/東野有紗②〔21−23、21−18、21−11〕1●李晉熙/吳芷柔(香港)61分
▼2回戦(9月7日)
山下恭平/篠谷菜留 – 徐承宰/蔡侑玎(韓国)
緑川大輝/齋藤夏 – ジケル/デリュウィ(フランス)
渡辺勇大/東野有紗 – 鄧俊文/謝影雪(香港)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO