8月20日に開幕した第53回全国中学校大会(高知・春野総合運動公園体育館)は、22日に大会3日目を迎え、個人戦の男女シングルス、男女ダブルスが行なわれた。この日は各種目準々決勝までが行なわれ、ベスト4が出揃った。ここでは男子シングルス・ダブルスのダイジェストを紹介する(結果は準々決勝を掲載)。
男子団体
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女子団体
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【男子シングルス】
準々決勝を突破したのは、第1シードで優勝候補の山城政人(ふたば未来学園)、山脇弘奨(金屋)、山口晃央(埼玉栄)、そして準々決勝の大接戦を勝利した横田寛人(砂川)の4選手。
前回大会は2年生ながらベスト4の実績を残した山城は、団体決勝で快勝している山﨑琉生(能古賀クラブ)に第1ゲームを奪われる展開。しかし、第2ゲーム、最終ゲームはどちらも13本に抑えて勝利をつかむと、準々決勝は持ち前の攻撃力を発揮して2-0で勝利。山城が2大会連続でベスト4進出を決めた。その準決勝は、クレバーな配球で連勝してきた山脇と激突する。
反対のヤマでは、団体戦でベスト8に終わった埼玉栄のエース・山口(上写真)が、ファイナルゲームとなった3回戦の接戦を乗り越えて準々決勝に進出。ベスト4入りをかけて対戦した末永幸大(日章学園・宮崎)も2-0のストレートで破り、準決勝の切符をつかんだ。残り1つとなった準決勝のイスには、準々決勝でシード選手を制して勝ち上がってきた新開佑澄(大原)を抑えた横田が座り、上位進出者が決まった。
明日の準決勝は山城と山脇、横田と山口が激突する。
【結果】
▼準々決勝(22日)
山城政人(ふたば未来学園・福島)②〔21−6、21−11〕0●木幡皇紀(彩星クラブ・兵庫)
山脇弘奨(金屋・愛知)②〔21−13、21−16〕0●杉山楓(田上・滋賀)
横田寛人(砂川・北海道)②〔16−21、21−14、21−16〕1●新開佑澄(大原・兵庫)
山口晃央(埼玉栄・埼玉)②〔21−13、21−14〕0●末永幸大(日章学園中・宮崎)
▼準決勝(23日)
山城政人(ふたば未来学園) − 山脇弘奨(金屋)
横田寛人(砂川) − 山口晃央(埼玉栄)
【男子ダブルス】
団体優勝を飾り、男子3冠をねらうふたば未来学園。チームの主軸として優勝に貢献した第1シードの宮下翔伍(上写真・左)/増田遥は、初戦となった2回戦からすべて2-0勝利で準決勝に進出した。試合では、迫力ある攻撃だけではなく安定したディフェンスでポイントを連取。打っても、打ってもなかなか決まらない相手ペアが先に崩れると、その隙を見逃さず、一気に畳み掛けて主導権を握った。
その宮下/増田と準決勝を戦うのは、アタック力のある青森山田・阿部煌太/斉藤要。2回戦ではシードペアとのファイナル勝負に競り勝って勢いに乗ると、3回戦、準々決勝とも2-0の快勝でベスト4入り。宮下/増田には東北大会・準決勝で敗れているだけに、リベンジ勝利から一気に頂点をねらう。
反対のヤマでは、ふたば未来学園の植木伸弥(上写真・左)/品田莉希と竹村怜斗/田中大誇(砂川)が準決勝へ。植木/品田は3回戦で埼玉栄ペアとの接戦を20本、18本で勝利。神田勝栄/西山尚吾(高岡・石川)との準々決勝も、ファイナルゲームにもつれる勝負となったが、最後は21-17で植木/品田が制して準々決勝を突破した。
竹村/田中は、初戦からの3試合すべてがファイナルゲーム決着。ねばり強いレシーブから得点チャンスを生み出し、最後まであきらめずに激闘を連破した。熱戦を乗り越えた勢いを、準決勝で戦う植木/品田にぶつけていく。
【結果】
▼準々決勝(22日)
宮下翔伍/増田遥(ふたば未来学園・福島)②〔21−7、21−10〕0●澤木悠羽/山本櫂利(名古屋経済大市邨・愛知)
阿部煌太/斉藤要(青森山田・青森)②〔21−7、21−16〕0●藤川煌士/今川勇(国分寺中・香川)
植木伸弥/品田莉希(ふたば未来学園・福島)②〔19−21、21−12、21−17〕1●神田 勝栄/西山尚吾(高岡・石川)
竹村怜斗/田中大誇(砂川・北海道)②〔14−21、21−7、21−19〕1●原口阜磨/川上翔大(九州国際大付属/福岡)
▼準決勝(23日)
宮下翔伍/増田遥(ふたば未来学園) − 阿部煌太/斉藤要(青森山田)
植木伸弥/品田莉希(ふたば未来学園) − 竹村怜斗/田中大誇(砂川)
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取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/梅原沙織