高校生の夢舞台であるインターハイ。今年は北海道札幌市(北海きたえーる・北ガスアリーナ札幌46)を舞台に、8月17日から21日まで開催される。団体戦には男女計100校が出場。各都道府県代表による熾烈な戦いを制するのはどこか?
ここでは、インターハイ直前企画として、バドミントン・マガジン8月号で掲載されている展望記事をバド×スピ!に特別公開。女子団体の展望を紹介する。
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女子の優勝筆頭候補は柳井商工だ。選抜とインターハイ合わせて全国大会の団体戦5大会連続優勝中で、今大会は3年連続の春夏連覇がかかる。世界ジュニア女王の2年生・宮崎友花をエースに、全国優勝を4度経験している田口真彩がダブルスの軸を担う。「全国大会6連覇がかかっていますが、1年生が入ってのチームでは初めて。貪欲に勝ちを意識していきたい」(竹光唯至監督)
柳井商工に待ったをかけたいのが、「『明るく、楽しく、全力で』を体現できるチーム」(大久保菜摘監督)という、ふたば未来学園。柳井商工が優勝した5大会すべてで決勝を争っており、全国優勝への思いは強い。日本B代表ペアの須藤海妃/山北奈緖と、ジュニアナショナルの石岡空来の3年生3人が、チームを優勝へと導けるか。
この2校を追うのが、選抜3位の青森山田と作新学院、そして前回大会3位の四天王寺などだ。青森山田は、選抜ダブルス優勝の清瀬璃子/平本梨々菜がチームを牽引するが、団体戦では様々なペアリングで白星を奪える強さもある。その青森山田と準々決勝での対戦が予想される四天王寺は、選抜3位・原菜那子/玉木亜弥のダブルスがエース。勝って柳井商工への挑戦権を得るのはどちらか。
そして作新学院は、全日本ジュニア優勝の遠藤美羽をチームの柱に据えて勝ち上がっていきたい。同じヤマには九州国際大付や、とわの森三愛といった強豪校に加え、選抜8強の高松商も右上のヤマ。序盤から激しい戦いが繰り広げられそうだ。
そのほか、ジュニアナショナルの小原未空を擁する埼玉栄や、選抜8強の開志国際、昨年8強の日章学園と西武台千葉なども、上位に食い込む力は十分にありそう。近年不動の優勝候補たちを倒すチームが現れるかにも注目していきたい。
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北海道インターハイ◆競技日程
8月17日(木)9:30~ 団体戦(1~3回戦)
8月18日(金)9:30~ 団体戦(準々決勝~決勝)
8月19日(土)9:30~ 個人戦・ダブルス(1回戦~準々決勝)
8月20日(日)9:30~ 個人戦・シングルス(1回戦~準々決勝)
8月21日(月)9:30~ 個人戦・ダブルス&シングルス(準決勝~決勝)
文/吉井信行
構成/バドミントン・マガジン編集部(本稿はバド×スピ!に掲載するにあたり、一部加筆・修正をしています)
写真/川口洋邦