8月6日に開催されたBWFワールドツアー・オーストラリアOP(シドニー/Super500)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。日本勢は混合ダブルスの緑川大輝/齋藤夏と男子ダブルスの保木卓朗/小林優吾の2ペアが決勝に進出。優勝をかけて海外のライバルと激突した。
混合ダブルスの緑川/齋藤(上写真・右)は、7月のカナダOP(Super500)優勝に続く2つ目のタイトル獲得に挑戦。世界ランク3位の馮彦哲(フォン・イェンジァ)/黄東萍(ファン・ドンピン/中国)との決勝は、第1ゲーム中盤から点差を離され、14-21で先制を許す展開。第2ゲームは、緑川/齋藤が相手の攻撃を我慢強く返して21-16で制したが、最終ゲームは馮彦哲/黄東萍に再び押され、15-21で敗戦。緑川/齋藤の2回目のツアー制覇とはならなかったが、準優勝の好成績を残した。
保木/小林(上写真・手前)は、韓国の徐承宰(ソ・スンジェ)/カン・ミンヒュクと激突。直近の対戦では、6月のシンガポールOP(S750)は保木/小林が制し、その翌週のインドネシアOP(S1000)では徐承宰/カン・ミンヒュクが勝利を手にしている。実力が拮抗した2ペアの決勝第1ゲームは、韓国ペアが17本で先制。第2ゲームで巻き返しをねらいたい保木/小林だったが、韓国ペアを崩せず再び17-21で敗戦。韓国ペアは上位大会で今季2回目の優勝。保木/小林は、ジャパンOPに続き2大会連続準優勝に終わった。
その他の種目では、女子ダブルスでジャパンOP優勝の金昭英(キム・ソヨン)/孔熙容(コン・ヒヨン/韓国)が、決勝で中国の若手ペアを2-0のストレートで下し2大会連続優勝を飾った。男子シングルスは、中国の翁泓陽(ウェン・ホンヤン/上写真)がインドのプラノイ・H.S.を抑えて上位大会2度目の優勝。女子シングルスは、ベテランのベイウェン・ツァン(アメリカ)が、韓国の金ガウンをファイナルゲームの末に下して頂点に立っている。
8月6日の決勝戦の結果は以下の通り。
【男子シングルス】
翁泓陽(中国)②〔21−9、21−23、22−20〕1●プラノイ・H.S.(インド)90分
【女子シングルス】
ベイウェン・ツァン(アメリカ)②〔20−22、21−16、21−8〕1●金ガウン(韓国)62分
【男子ダブルス】
徐承宰/カン・ミンヒュク(韓国)②〔21−17、21−17〕0●保木卓朗/小林優吾42分
【女子ダブルス】
金昭英/孔熙容(韓国)②〔21−18、21−16〕0●劉聖書 /譚寧(中国)52分
【混合ダブルス】
馮彦哲/黄東萍(中国)②〔21−14、16−21、21−15〕1●緑川大輝/齋藤夏70分
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO