2月13(土)・14日(日)は国内最高峰のリーグ戦『日本リーグ2015』第11日、最終日が行なわれる。昨年10月31日(土)に開幕し、3カ月半にわたって繰り広げられた大会もいよいよ大詰め。ここでは、優勝争いを中心とした男子リーグの2日間を展望する。
残り2日の時点で、優勝の可能性があるのは日本ユニシス(6勝)、NTT東日本(4勝1敗)の2チーム。だが、両者の直接対決はすでに終わっており(2-1で日本ユニシスが勝利)、現実的に見れば、日本ユニシスが2年ぶりの優勝を収める可能性が高い。
日本ユニシスは14日に、現在1勝5敗と苦戦が続く金沢学院クラブと対戦する。ナショナル選手を多く擁する日本ユニシスに対し、金沢学院クラブはゼロ。とくにダブルス陣は層が厚く、エースの早川賢一/遠藤大由をはじめ、井上拓斗/金子祐樹、佐伯祐行/垰畑亮太、そして7日のトナミ運輸戦でチームの勝利を決めた数野健太/渡辺勇大など、どのペアが出ても、2複1単で争われる試合の趨勢を掌握する確率が高い。
不安材料をあげるとすれば、最大のヤマ場と見られたトナミ運輸戦を制したことで広がる安堵感か。だが、坂本修一監督は試合後、「ここで気を抜いてしまうと、これまでの勝利が無駄になってしまう。最後こそ、気を引き締めてやりたいです」とコメントしており、手綱さばきに緩みはなさそうだ。前回はまさかの4位に終わっているだけに、チーム全体の“完全リベンジ”への思いも強く、死角は見当たらないといってよいだろう。
NTT東日本は、13日のトリッキーパンダース戦と14日のトナミ運輸戦に連勝し、なおかつ日本ユニシスが14日の試合に敗れて、日本ユニシスとのマッチ率(またはゲーム率)で上回るしか優勝の道は残されていない。とくに最終日に対戦するトナミ運輸は現時点ですでに2敗しているだけに、「これ以上は負けられない」という意地もあるはず。他チームの結果によっては、この試合が“2位決定戦”となる可能性もあり、目が離せなくなりそうだ。
このほか中・上位争いも混とんとしており、トリッキーパンダース(3勝2敗)、JR北海道(2勝3敗)、日立情報通信エンジニアリング(2勝3敗)がAクラス(4位以内)の可能性を残す。この3チームはいずれも2試合を残しており、最終日はトリッキーパンダースとJR北海道が対戦するが、こちらも熱い試合になるだろう。
下位では、2部リーグ優勝チーム(三菱自動車京都)との入替戦に回る8位(最下位)を避けるべく、崖っぷちの争いが展開されている。現在、7位が金沢学院クラブ(1勝5敗)で、8位が東北マークス(0勝5敗)。上述にように、金沢学院クラブは日本ユニシスと対戦する一方で、東北マークスは13日にJR北海道、14日に日立情報通信エンジニアリングと対戦。東北マークスは自力での入替戦回避の可能性もあるだけに、総力を注ぎ込みたいところだ。
優勝だけでなく、中位・下位争いでも激戦必至の今週末。ぜひ会場に足を運んで、着実に高まっている“バドミントンの熱”を感じ取っていただきたい。
◆試合スケジュール
東京都渋谷区/国立代々木競技場第2体育館(13・14日)
13日(土)
開場時間:10時00分
公開練習:10時10分
開始時間:15時00分(女子は13時00分)
第1コート トナミ運輸 ― 日立情報通信エンジニアリング
第2コート NTT東日本 ― トリッキーパンダース
第4コート 東北マークス ― JR北海道
14日(日)
開場時間:9時00分
公開練習:9時15分
開始時間:10時30分~
第2コート 日本ユニシス ― 金沢学院クラブ
第3コート NTT東日本 ― トナミ運輸
開始時間 第1試合終了後
第1コート トリッキーパンダース ― JR北海道
第4コート 日立情報通信エンジニアリング ― 東北マークス
※両日とも女子とあわせての開催