7月26日に開催されたダイハツジャパンオープン(代々木第一体育館/Super750)2日目は、各種目1回戦の残りの試合が行なわれた。ここでは、初戦を戦った日本選手のコメントを紹介する。
ジャパンOP
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渡邉航貴
男子シングルス:1回戦は桃田賢斗にファイナルゲーム13本で勝利!
(桃田に対しては)ずっとあこがれている選手ですし、向かっていくだけだったので、とにかくねばり強くラリーしようという気持ちだけでした。これまで4、5回対戦していますが、一度も勝ったことがなく、1ゲームを落とした時に、「こんなんじゃいつまでたっても、超えられない。今日勝てなかったら、もうチャンスはない」というくらいの気持ちで、第2ゲームからは相手の足が止まるまではね返そうと自分を鼓舞して、それを貫き通せたのかなと思います。
シャトルが飛ばない、打っても決まらないとわかっていたので、長いラリーで相手の足を止めて、スピードが落ちたときに攻めていく作戦でしたが、相手は配球がうまいので、それをどう崩すかを意識しました。
自分の人生の中でも大きな価値のある1勝。だからこそ、次も簡単に負けちゃダメだと思う。また我慢勝負になると思いますが、明日もしっかり頑張りたいです。
桃田賢斗
男子シングルス:1回戦は渡邉航貴に1-2で敗戦。
(腰の状態は?)今日は特に悪くなかったです。1ゲーム目の出だしはいいテンポで落ち着いてラリーができていたのですが、2ゲーム目の前半から相手に主導権を握られて流れが悪くなりました。1ゲーム目は相手が攻め切れずに迷っている印象で、同じ展開に持っていけたらと思っていたところで、相手がスピードを上げてきて、崩されてしまった。ファイナルゲームは、フィジカルで押し切られてしまった印象です。
――ネット際のミスも出ていたが
ミスしたくない、後ろに突っつかれたくないからと短く、短く(球を出そう)と思って足が踏み込めていなかった。その分、ネットに届かなかったのが何本かあったと思います。(フィーリングのズレは?)ラリーが長くなってくると、ぶれてきて、クリア、ロビングが甘くなってスマッシュで決められるパターンが多い。ラリーが長くなっても、次も踏み込むというのを、もっともっとできるようにならないと。そこが課題かなと思います。
――腰のケガでコンディションを上げ続けられない?
腰をケガして、練習できない時期があった分、フィジカル面が今はしっかりつくれていない。試合で長いラリーを我慢していくことでもフィジカル面は強くなっていくと思うので、長い試合になっても強い気持ちを持ってラリーできればと思います。最近は、長いラリー、長い試合になった時に、テクニックだけでごまかせない部分で押し切られてしまっていることが多い。そこを課題として取り組まないといけない。
――会場では応援も多かったですが、聞こえていましたか
(応援)最近は全然勝てていないのですが、それでもたくさんの応援があってうれしかったです。気持ちよくプレーできました。
――五輪レースが始まっているが、心境は?
もちろん五輪には出たい気持ちがありますけど、すごく厳しい状況。でも、だからといって、明日起きて(急に)強くなっている可能性もない。一日一日、できることを頑張っていきたいです。流れはよくないというか、厳しい状況なのはわかってはいます。それでも、一つひとつ積み上げていくしかない。(今後に向けては?)戦える体をまずつくること。長い試合でも戦い抜けるフィジカルをつくることが、まず一つかなと思います。
取材・構成/平野貴也、バドミントン・マガジン
写真/菅原淳