7月18日、BWF(世界バドミントン連盟)が発表する世界ランキングが更新された。ここではダブルスの順位変動をお伝えしていく。
【男子ダブルス】
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1位のアルディアント(上写真・手前)/アルフィアン(インドネシア)から、5位の保木卓朗/小林優吾まで、すべて違う国のペアが並ぶ男子ダブルス。インドネシアはセティアワン/アッサン(8位)、カルナンド/マーティン(10位)と、トップ10に3ペアがランクインしている。
そのカルナンド/マーティンを上回り、9位に浮上したのがアストルップ/ラスムセン(デンマーク)。欧州のペアでは、13位にラーン/ベンディ(イングランド)がいる。パリ五輪に向けてギアを上げてくるであろう欧州勢は、日本勢の出場枠にも影響を与えそうだ。
日本勢の2番手は、古賀輝/齋藤太一(20位)。さらに、武井優太/遠藤彩斗(33位)、竹内義憲/松居圭一郎(34位)とA代表3ペアが続く。来週のジャパンOP(Super750)で上位に絡み、ポイントを重ねたいところだ。
【混合ダブルス】
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5種目で最大の11万3606ポイントを持つ、鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)が独走。2位の渡辺勇大/東野有紗が、8万ポイント台で追いかける。3位のデチャポル/サプシリー(タイ)、4位の馮彦哲(フォン・イェンジァ)/黄東萍(ファン・ドンピン)までが7万ポイント台だ。
中国は10位に蒋振邦(ジャン・ツェンバン)/魏雅欣(ウェイ・ヤーシン)もいて、トップ10に3ペアがランクイン。韓国は徐承宰(ソ・スンジェ)/蔡侑玎(チェ・ユジュン/5位)、金ワンホ/鄭ナウン(6位)と2ペアがいる。
そんな中、じわじわと順位を上げているのが欧州勢。7位のジケル/デリュウィ(フランス)、8位のタベリング/ピキ(オランダ)に、ベテランのクリスチャンセン/ボエ(デンマーク)も11位につけている。2枠目をねらう日本勢、山下恭平/篠谷菜留(15位)、金子祐樹/松友美佐紀(20位)、緑川大輝/齋藤夏(21位)にとって、大いに気になる存在だ。
【女子ダブルス】
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9位まで順位変動がなかった女子ダブルス。陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン/中国)の独走と、李紹希/ペク・ハナ、金昭英(キム・ソヨン)/孔熙容(コン・ヒヨン)と韓国2ペアが2、3位に並ぶ状況は変わらない。
3位の金昭英/孔熙容をわずかな差で追うのが、4位の松本麻佑/永原和可那。6位の福島由紀/廣田彩花、7位の志田千陽/松山奈未も同じ7万ポイント台と、大きな差はない。パリ五輪の出場枠は最大2。上位3ペアによる熾烈な戦いが続いていきそうだ。
櫻本絢子/宮浦玲奈(13位)、中西貴映/岩永鈴(18位)も海外の大会で好成績を出しており、ジャパンOPでの活躍を大いに期待したい。加藤佑奈/廣上瑠依(25位)、今週、一気に14ランクアップした保原彩夏/水津優衣(59位)にも注目だ。
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO