全国の実業団チームなどが日本一を争う第73回全日本実業団選手権(愛知県・日本ガイシスポーツプラザほか)大会4日目は、6月24日に準々決勝と準決勝を実施。男女ともに決勝進出チームが決定した。ここでは、女子のダイジェストをお伝えする。
男子のダイジェストはこちら
【女子ダイジェスト】
準々決勝は、連覇をねらうヨネックスがレゾナックを3−0と圧倒し、昨年準優勝の再春館製薬所も七十七銀行にストレートで完勝。また、前日に優勝候補の一角だった北都銀行を撃破したACT SAIKYOは、BIPROGYと対戦。勢いに乗りたいACT SAIKYOだったが、ダブルス2本を落として窮地に立つと、第1シングルスも敗戦。地力に勝るBIPROGYが3−0と強さを見せて準決勝進出を決めた。また、丸杉とNTT東日本の試合は、丸杉が3−1で勝利。これでベスト4が出揃った。
ヨネックスとBIPROGYが対戦した準決勝は、BIPROGYの中西貴映/東野有紗がヨネックスのエースペア・櫻本絢子/宮浦玲奈に対して16本、14本とストレート勝ちを果たす。この勝利で勢いをつけたBIPROGYは、第2ダブルスの大竹望月/髙橋美優、第1シングルスの杉山薫がともに相手に1ゲームも与えずに勝利。昨年の覇者ヨネックスを相手に3−0と完勝した。
丸杉と再春館製薬所の準決勝もう一試合は、再春館製薬所が第1ダブルスの志田千陽/松山奈未や第2シングルスの山口茜など、単複エースの活躍もあっての3−1で決勝進出。一方、敗れた丸杉は、五輪レースを戦う福島由紀/廣田彩花を起用しなかったが、シングルスの主軸である古川佳奈が白星を挙げたほか、川添麻依子/小西春七も勝利目前まで迫るなど、再春館製薬所を苦しめた。
大会最終日の25日は、BIPROGYと再春館製薬所による決勝戦が行なわれる。
▼準々決勝
ヨネックス(東京) 3−0 レゾナック(茨城)
BIPROGY(東京) 3−0 ACT SAIKYO(山口)
丸杉(岐阜) 3−1 NTT東日本(東京)
再春館製薬所(熊本) 3−0 七十七銀行(宮城)
▼準決勝
BIPROGY 3−0 ヨネックス
中西貴映/東野有紗②〔21−16、21−14〕0●櫻本絢子/宮浦玲奈
大竹望月/髙橋美優②〔21−16、21−18〕0●保原彩夏/杉山明日香
杉山薫②〔21−12、21−19〕0●仁平菜月
再春館製薬所 3−1 丸杉
志田千陽/松山奈未②〔21−13、21−14〕0●矢﨑月子/内山真希
加藤佑奈/廣上瑠依②〔17−21、21−19、21−15〕1●川添麻依子/小西春七
明地陽菜●0〔9−21、18−21〕②古川佳奈
山口茜②〔21−13、21−10〕0●吉川天乃
取材・文/吉井信行
写真/松村真行