6月15日に行なわれたBWFワールドツアー・インドネシアOP(ジャカルタ/Super1000)3日目は、各種目2回戦が行なわれた。日本選手もベスト8進出に向けて、ライバルたちと熱戦を繰り広げている。
男子シングルスは、奈良岡功大(上写真)が2回戦に登場した。奈良岡の対戦相手は、中国の石宇奇(シー・ユーチー/中国)。5月のスディルマン杯(中国・蘇州)準決勝で対戦した時は、石宇奇が2-1で勝利を飾った。奈良岡にとってはリベンジマッチとなったが、第1ゲームは石宇奇が21-17で先制。しかし、第2ゲームを21-12で奈良岡が奪い返すと、1-1で迎えたファイナルゲームは、奈良岡が13-8とリード。石宇奇も負けじと連続得点で13-12と1点差まで詰め寄ったが、ここで踏ん張ったのが奈良岡。すぐさまポイントをつかんで差を広げると、最後までリードを保ったまま進めて21-18で勝利。ねばり勝ちした奈良岡が、ベスト8に勝ち進んだ。
女子シングルスは、山口茜(上写真)がインドネシアの若手選手を15本、11本に抑えて勝利。順当に2回戦を突破した。混合ダブルスの渡辺勇大/東野有紗は、香港ペアを相手に第1ゲームを奪われる展開となったが、続く第2ゲームは渡辺/東野が21-13で取り返す。最終ゲームも日本ペアが13本に抑え、ベスト8入りを決めた。
4ペアが勝ち上がった女子ダブルスは、福島由紀(上写真・左)/廣田彩花、松本麻佑/永原和可那、そして櫻本絢子/宮浦玲奈が準々決勝に進出。福島/廣田は台湾ペアをファイナルゲームの末に退けると、櫻本/宮浦もタイのジョンコパン/ラウィンダを2-1で下した。松本/永原もタイの姉妹ペア、ヌンタカン/ベンヤパをファイナルゲーム21-12で制して準々決勝に進出している。
男子ダブルスは、1回戦で東京五輪金メダルペアを下した古賀輝/齋藤太一(上写真・左)が、中国の一番手・劉雨辰(リュウ・ユチェン)/欧烜屹(オウ・シュァンイ/中国)を相手に熱戦を展開。第1ゲームこそ18-21で失った古賀/齋藤だが、第2ゲームは24-22で取り返し、1-1でファイナル勝負へ。その最終ゲームは古賀/齋藤が中盤から一気にリードを広げて18-8。ねばり強い中国ペアがここからじわじわ点差を詰めてきたが、最後は日本ペアが振り切って21-16で勝利。ベスト8進出を決めた。一方、保木卓朗/小林優吾、竹内義憲/松居圭一郎はどちらも敗戦。保木/小林は韓国ペアに、竹内/松居は中国ペアにどちらも0-2のストレート負けを喫している。
15日の結果、16日の対戦カードは以下の通り。
【男子シングルス】
▼2回戦(6月15日)
奈良岡功大②〔17−21、21−12、21−18〕1●石宇奇(中国)80分
▼準々決勝(6月16日)
ビクター・アクセルセン(デンマーク) − 周天成(台湾)
奈良岡功大 – プラノイ・H.S.(インド)
李詩灃(中国) − スリカンス・キダムビ(インド)
ジョナタン・クリスティ(インドネシア) − アンソニー・S・ギンティン(インドネシア)
【女子シングルス】
▼2回戦(6月15日)
山口茜②〔21−15、21−11〕0●プトリ・クスマ・ワルダニ(インドネシア)36分
川上紗恵奈●0〔13−21、19−21〕②陳雨菲(中国)43分
▼準々決勝(6月16日)
山口茜 – ラチャノック・インタノン(タイ)
戴資穎(台湾) − キャロリーナ・マリーン(スペイン)
陳雨菲(中国) − 金ガウン(韓国)
何冰嬌(中国) − アン・セヨン(韓国)
【男子ダブルス】
▼2回戦(6月15日)
古賀輝/齋藤太一②〔18−21、24−22、21−16〕1●劉雨辰/欧烜屹(中国)71分
竹内義憲/松居圭一郎●0〔9−21、16−21〕②王昶/梁偉鏗(中国)31分
保木卓朗/小林優吾●0〔18−21、14−21〕②徐承宰/カン・ミンヒュク(韓国)42分
▼準々決勝(6月16日)
アルディアント/アルフィアン(インドネシア) − シェティ/ランキレッディ(インド)
徐承宰/カン・ミンヒュク(韓国) − カルナンド/マーティン(インドネシア)
王昶/梁偉鏗(中国) − クスマワルダナ/ランビタン(インドネシア)
古賀輝/齋藤太一 − A・チア/ソーWY(マレーシア)
【女子ダブルス】
▼2回戦(6月15日)
松本麻佑/永原和可那②〔9−21、21−9、21−12〕1●ヌンタカン/ベンヤパ(タイ)69分
櫻本絢子/宮浦玲奈②〔13−21、21−16、21−18〕1●ジョンコパン/ラウィンダ(タイ)69分
中西貴映/岩永鈴●1〔13−21、21−16、21−18〕②李紹希/ペク・ハナ(韓国)85分
福島由紀/廣田彩花②〔15−21、21−17、21−8〕1●李佳馨/鄧淳薫(台湾)70分
▼準々決勝(6月16日)
陳清晨/賈一凡(中国) − 李紹希/ペク・ハナ(韓国)
鄭雨/張殊賢(中国) − 鄭ナウン/金ヘジョン(韓国)
福島由紀/廣田彩花 – ラハユ/ラマダンティ(インドネシア)
松本麻佑/永原和可那 − 櫻本絢子/宮浦玲奈
【混合ダブルス】
▼2回戦(6月15日)
緑川大輝/齋藤夏●0〔14−21、17−21〕②鄭思維/黄雅瓊(中国)32分
渡辺勇大/東野有紗②〔16−21、21−13、21−13〕1●李晉熙/吳芷柔(香港)62分
▼準々決勝(6月16日)
鄭思維/黄雅瓊(中国) − トゥーリ/マグランド(デンマーク)
デチャポル/サプシリー(タイ) − 馮彦哲/黄東萍(中国)
鄧俊文/謝影雪(香港) − タベリング/ピキ(オランダ)
渡辺勇大/東野有紗 – リバルディ/メンタリ(インドネシア)
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO