【スディルマンカップ2023】日本が強豪タイを逆転で撃破!5大会連続ベスト4進出を決める!<日本戦結果>

5月19日に開催された世界国・地域別男女混合団体戦スディルマン杯2023(中国・蘇州)6日目は、決勝トーナメント・準々決勝が行なわれた。グループDを2位通過している日本は、グループB・1位のタイと対戦。ベスト4進出をかけて、激闘を繰り広げた。

結果一覧は こちら

第1試合の混合ダブルス。エースのデチャポル/サプシリーで先制をねらうタイに対して、日本は今大会2連敗を喫したエースの渡辺勇大/東野有紗ではなく、山下恭平(上写真・左)/篠谷菜留を起用。すると、この2人が世界ランク3位のタイペアから金星を奪取。第1ゲームは、山下/篠谷が18-13とリードした場面から逆転を許したものの、続く第2ゲームは日本ペアが17-20の状況をひっくり返してファイナルゲームに持ち込む。その最終ゲームは「相手はプレッシャーがあったと思うし、そこで自分たちが思い切ってプレーできた」(山下)という日本ペアが、序盤に6連続ポイントを奪って大量リード。主導権を握ったまま押し切り、21-13で山下/篠谷が白星をつかんだ。

続いて登場したのは、女子シングルスの山口茜(上写真)。対戦するポンパウィ・チョチュウォンとは、過去の対戦成績で7勝4敗。山口にとっては分がある相手と思われたが、試合が始まると第1ゲームを制した山口が、その後の第2、3ゲームを奪い返され逆転負け。さらに、男子シングルスの奈良岡功大とクンラビット・ビティサランのライバル対決も、奈良岡がストレート負け。日本は1-2で後がない状況に追い込まれた。

第4試合の女子ダブルスは、日本のエース格に成長した志田千陽(上写真・左)/松山奈未がコートに入った。負けたら終わりの厳しい場面、なんとか踏ん張ったのは日本ペアだ。「後がない状況で展開的には苦しかった」という志田だが、「自分のプレーをすることが大事だと思っていたので、それを徹底した」と、得意の攻撃スタイルを崩さずにぶつかっていく。すると、タイのジョンコパン/ラウィンダに対して、第1ゲーム21-17で先制。第2ゲームは接戦の末に20-22で落としたが、最終ゲームは志田/松山が冷静に試合を運んで14-6と大きくリード。終盤こそ猛追するタイペアに点差を縮められたが、最後は21-18で振り切った志田/松山が勝利。チームのスコアを2-2とし、勝負の行方は男子ダブルスの保木卓朗/小林優吾に託された。

チーム全員でつないだ最終試合。勝てば5大会連続ベスト4進出、負ければベスト8に終わる場面で、保木(上写真・右)/小林は我慢の展開が続いた。第1ゲームは持ち味の攻撃が発揮できない中で19-16とリードするも、タイのデチャポル/キッティヌポンに終盤に押し込まれ19-21と逆転を許す。

第2ゲームは保木/小林がペースを掌握して21-10で奪ったが、ファイナルゲームは再び接戦に。ねばる相手ペアに対して保木/小林のミスも重なり、スコアは17オール。しかし、ここで小林のフォアからの鋭いクロスドライブが決まってポイントを奪うと、保木も果敢にネット前に飛び込んでドライブを押し込み追加点。20-18で先にマッチポイントを奪った保木/小林は、最後に小林が豪快なスマッシュを叩き込み勝利。一時は劣勢に追い込まれた日本が、タイを3-2の逆転勝利で退けて準決勝の切符をつかんだ。「2-2のしびれる場面で自分たちに回ってきて、最後はホキコバらしく勝ち切ることができてよかったです!」(保木)

19日の日本戦の結果は以下の通り。

▼準々決勝(19日)

日本(グループD2位) 3−2 タイ(グループB1位)

XD 山下恭平/篠谷菜留②〔19−21、23−21、21−13〕1●デチャポル/サプシリー76分

WS 山口茜●1〔21−19、17−21、11−21〕②ポンパウィ・チョチュウォン70分

MS 奈良岡功大●0〔12−21、13−21〕②クンラビット・ビティサラン59分

WD 志田千陽/松山奈未②〔21−17、20−22、21−18〕1●ジョンコパン/ラウィンダ85分

MD 保木卓朗/小林優吾②〔19−21、21−10、21−18〕1●デチャポル/キッティヌポン68分

文/バドミントン・マガジン編集部

写真/BADMINTONPHOTO

投稿日:2023/05/19
■関連キーワード

人気記事ランキング

閉じる