3月14日、BWF(世界バドミントン連盟)が発表する世界ランキングが更新された。ドイツOP(Super300)の結果が反映され、主に10位前後の順位に変動があった。ここでは、ダブルス3種目の動きをお伝えする。
【男子ダブルス】
5種目で唯一、10万ポイント超えがいない男子ダブルス。上位陣に変動なく、インドネシアのアルディアント/アルフィアン(上写真・手前)、アーロン・チア/ソー・ウィーイク(マレーシア)、セティアワン/アッサン(インドネシア)のトップ3に、日本の保木卓朗/小林優吾が4位で続く。なんとかベスト3に入りたいが、5位の劉雨辰(リュウ・ユチェン)/欧烜屹(オウ・シュァンイ/中国)との差が詰まっているのが気になるところ。全英OPでの活躍を期待したい。
ドイツOP決勝を争った韓国の2ペアが順位を上げており、優勝した催率圭(チェ・ソルギュ)/金ワンホが1ランクアップの9位、準優勝の徐承宰(ソ・スンジェ)/カン・ミンヒュクが3ランクアップの13位となった。
日本勢2番手はドイツOPベスト4の古賀輝/齋藤太一。3ランクアップの22位と順位を上げた。竹内義憲/松居圭一郎は4ランクダウンの31位。ここから順位を落とさないようにしていきたい。
【女子ダブルス】
中国の陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン/上写真・左)が10万ポイント超えで1位を独走。2位がドイツOP準優勝の志田千陽/松山奈未。その差は約1万6000ポイントあるが、少しずつ詰めていくしかない。中国勢は3位に鄭雨(ツェン・ユ)/張殊賢(ツァン・シューシャン)がつけており、パリ五輪出場枠2の確保に大きく前進している。
日本勢2番手は福島由紀/廣田彩花(9位)。3番手の松本麻佑/永原和可那(11位)とともに、6万ポイント台で変わらず。パリ五輪出場のためには、全英OPでしっかりポイントを加えておきたいところだ。
4番手以降は、中西貴映/岩永鈴(16位)、加藤佑奈/廣上瑠依(25位)、櫻本絢子/宮浦玲奈(55位)、保原彩夏/鈴木陽向(61位)と、前週とほぼ変わらない位置につけている。
【混合ダブルス】
中国の鄭思維(ツェン・シーウェイ/上写真・右)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン/中国)が11万2400ポイントで1位を独走。2位は9万3965ポイントの渡辺勇大/東野有紗。1万8435ポイントもある差を少しでも詰めていきたい。3位は王懿律(ワン・イーリュ)/黄東萍(ファン・ドンピン/中国)で8万5050ポイント。「4強」の一角だったデチャポル/サプシリー(タイ)が7万8190とポイントを減らし、ここにきて後退する形となっている。
9位以降に変動があり、ドイツOP優勝の馮彦哲(ファン・イァンジァ)/黄東萍(ファン・ドンピン/中国)が6ランクアップの10位。馮彦哲/黄東萍は昨年10月のデンマーク(S750)からペアを組んで大会に出場。黄東萍は、長年ペアを組む王懿律とのペアでも3位に入っている。
日本勢2番手の金子祐樹/松友美佐紀は1ランクダウンの16位。ドイツOPベスト4の山下恭平/篠谷菜留が18位、同じくベスト4の緑川大輝/齋藤夏が22位と、ともに一つ順位を上げた。
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO