10月19~23日、大阪市において『ヨネックス杯国際親善レディース』が3年ぶりに開催された。3つのダブルスで争われる団体戦の国際大会。チームのメンバーの合計年齢によってゾーン分けされ、今年は11ものゾーンでそれぞれに熱戦が繰り広げられた。
新型コロナウイルスの影響で過去2年間は中止となり、今回も海外からの参加は香港の1チームにとどまったが、それでも全国から170チームが参加。合計人数はコロナ前の半数余りではあったが、大会が再開された喜びでコートは湧き、選手たちにも運営側にも笑顔があふれた。
そんな中、もっとも競技レベルの高い年齢フリーのAゾーンを制したのは、四天王寺高校の現役高校生と卒業生で構成された大阪バドミントンカレッジ。メンバーの多くは今年のインターハイの団体に出場した顔ぶれだ。初出場のYAMATO奈良との決勝は、第1、第2ダブルスともにファイナルにもつれながらも、その実力と若さをいかんなく発揮。初優勝を果たすと同時に、初の高校生参加という意味でも大会の歴史に新たな1ページを作った。
大阪バドミントンカレッジ・西上正一監督コメント
「普段は高校生同士ギラギラした中でやっている子たちですが、大人たちに温かく見守られながら溌剌とプレーさせていただきました。大会を運営するレディースさんの尽力には頭が下がりますし、その力を借りてジュニア強化にもつなげていければ。優勝賞金30万円もありがたい“軍資金”です。まずはお世話になっている人たちも含めて皆で食事会でもしたいですね」
取材・文/山口奈緒美
写真/川本学