10月7日に「第77回国民体育大会」が栃木県大田原市の県北体育館で開幕。競技最終日となった10日は、成年男子・女子、少年男子・女子の決勝戦と3位決定戦が行なわれた。ここでは、青森が連覇を達成した少年女子のダイジェストをお伝えする。
成年男子は こちら
成年女子は こちら
少年男子は こちら
【少年女子】
少年女子の決勝戦は、ともに強敵を倒して勝ち上がった青森と千葉が、激しくぶつかりあった。まず、ダブルスでは千葉の岡本萌奈未/竹澤みなみが、インターハイチャンピオンの石川心菜(上写真・左)/清瀬璃子から第1ゲームを奪う。しかし、石川/清瀬は飛ばないシャトルに苦しめられながらも、第2ゲームを16本で奪い返すと、ファイナルゲームも16本で勝利。青森が先勝した。
そしてシングルスでは、ダブルスに続いて出場した岡本が、青森の小林優花に対してファイナルゲーム10本で勝利。千葉が1-1のタイに戻して、勝負は第2シングルスへと持ち込まれた。その第2シングルスでは、千葉の竹澤が青森のエース・石川から第1ゲームを18本で制したものの、石川も勝利への執念を見せて第2ゲームを19本で奪い返す。お互いに勝ちたい気持ちが強く見られたファイナルゲームだったが、12−11から5連続得点などでリードを広げた石川が、最後は21-12で勝利。団体戦での優勝に向けて一丸となった青森が、2019年の前回大会に続く連覇で締めくくった。
【優勝コメント】
青森・藤田真人監督(左端)
「高校選抜とインターハイで優勝することができなかったので、最後の国体でなんとしても勝ちたい気持ちで臨んだ結果、優勝できてよかったなと思います。3人とも、特に3年生の2人が(勝利を)もぎとってくれて、頼もしかったです」
【結果】
▼決勝(10月10日)
青森 2−1 千葉
石川心菜/清瀬璃子②〔21−23、21−16、21−16〕1●岡本萌奈未/竹澤みなみ
小林優花●1〔18−21、21−13、10−21〕②岡本萌奈未
石川心菜②〔18−21、21−19、21−12〕1●竹澤みなみ
▼3位決定戦(10月10日)
埼玉 2−1 大阪
石井夢楓/小原未空●0〔14−21、14−21〕②木山琉聖/古根川美桜
高津愛花②〔21−13、21−15〕0●岩城杏奈
小原未空②〔8−21、21−17、21−15〕1●古根川美桜
▼準決勝(10月9日)
青森 2−1 大阪
石川心菜/清瀬璃子●1〔21−18、20−22、12−21〕②木山琉聖/古根川美桜
小林優花②〔21−13、18−21、21−19〕1●岩城杏奈
石川心菜②〔23−25、21−19、21−16〕1●古根川美桜
千葉 2−0 埼玉
岡本萌奈未/竹澤みなみ②〔21−19、21−15〕0●石井夢楓/小原未空
岡本萌奈未②〔22−20、22−20〕0●高津愛花
▼準々決勝(10月9日)
青森 2−0 山口
石川心菜/清瀬璃子 2−0 明地陽菜/田口真彩
石川心菜 2−0 宮崎友花
大阪 2−0 宮崎
木山琉聖/古根川美桜 2−0 牧野美涼/山内のどか
岩城杏奈 2−0 武末藍
千葉 2−0 岡山
岡本萌奈未/竹澤みなみ 2−0 吉川天乃/尾﨑羽音
岡本萌奈未 2−0 志知夕里菜
埼玉 2−1 佐賀
石井夢楓/小原未空 2−0 永渕妃香/下村彩花
高津愛花 1−2 今泉明日香
小原未空 2−1 永渕妃香
取材・文/吉井信行
写真/菅原淳