【ジャパンOP】韓国女子が単複で決勝へ!アン・セヨンが戴資穎を撃破!女子ダブルスは韓国の同国決勝に!<準決勝-海外選手結果>

9月3日に開催されたダイハツヨネックスジャパンオープン(丸善インテックアリーナ大阪/Super750)5日目は、各種目準決勝が行なわれた。ここでは、海外注目選手の結果をお伝えする。

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男子シングルス、準決勝の第1試合は周天成(チョウ・ティエンチェン/台湾/上写真)と石宇奇(シー・ユーチー/中国)の顔合わせ。実力者同士のマッチアップは、まず石宇奇が21-15で幸先よく第1ゲームを奪ったが、ここから周天成がファイトバック。第2ゲームは20-16から3失点するも、慌てずに加点してファイナルゲームへ。そして、突出したスタミナを生かしてファイナルの中盤過ぎから一気に加速し、明日の決勝へと駒を進めた。

西本拳太と対戦したアンダース・アントンセン(デンマーク/上写真)は、先に20点目にたどり着きながら第1ゲームを落としたことが響き、第2ゲームは序盤に失速。それでも、懸命に巻き返しを図って西本のミスを誘発し、7連続ポイントで16-14とリード。高い打点からのスマッシュや制球力に優れたクリアーなどで攻勢をとった。しかし、自身のねばり強さをさらに上回る西本に17-18と逆転されると、強打をことごとくレシーブされ、世界選手権に続いて西本に勝利を献上した。

韓国の3ペアが準決勝に進出した女子ダブルス。ベク・ハナ/イ・ユリムは、世界選手権覇者の陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン/中国)に対して、第1ゲームを12本に抑えられる苦しい出だしとなったが徐々に調子を上げ、第2ゲームは18オールから3連続得点で奪取。そしてファイナルゲームは、19-15から追いつかれたものの、最後に集中力を高め直して21-19で突き放した。また、韓国勢の同士討ちとなったもう1つの準決勝では、鄭ナウン/金ヘジョンが金昭英(キム・ソヨン)/孔熙容(コン・ヒヨン)と対峙し、第2ゲームは最終盤まで大いに競り合ったが、10本、21本でストレート勝ちを収めた。

混合ダブルスの準決勝2試合も、熱戦続きとなった。まず、先に行なわれたデチャポル(上写真・右)/サプシリー(タイ)と王懿律(ワン・イーリュ)/黄東萍(ファン・ドンピン/中国)の一戦は、17オールから抜け出して第1ゲームを先取したデチャポル/サプシリーが、第2ゲームは12オールから6連続ポイント。ここでつくった貯金が大きく、王懿律/黄東萍の猛追を18点までに止めて勝利した。デチャポル/サプシリーは、前週の世界選手権3回戦敗退から奮起して決勝進出。前年の世界選手権チャンピオンとしての矜持を示した。

その一方で、今年の世界選手権金メダリストの鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン/中国)は、渡辺勇大/東野有紗にファイナル21本で惜敗。最後まで攻撃的なコンビネーションを見せ続けたが、雪辱に燃える渡辺/東野にリベンジを許した。

女子シングルスは、アン・セヨン(韓国)が戴資穎(タイ・ツーイン/台湾)と対戦。第1ゲームはアン・セヨンが連続得点で大きく広げ、21-12で先制。しかし、続く第2ゲームはスピード落としたアン・セヨンに対し、戴資穎が先行したまま試合を進めて21-14。勝負の行方はファイナルゲームに持ち込まれた。すると、最終ゲームは序盤から拮抗した戦いとなったが、アン・セヨンが11-12から6連続得点。「試合の途中でスピード変化をうまくできたことが勝因だと思います」と、2ゲームで温存した体力を勝負所で使い、最後は21-13で制し決勝の切符をつかんだ。

もう一つの準決勝は、世界選手権の決勝で戦った山口茜と陳雨菲(チェン・ユーフェイ/中国)が激突し、山口茜がファイナルゲーム24-22で勝利。「3ゲーム目の最初は逆風でした。リードはできましたが、その後は細かい処理でミスが続いてしまった」と悔やんだ陳雨菲は、山口に2連敗。雪辱を果たすことはできなかった。

どのペアにも優勝のチャンスが転がってきた男子ダブルスは、デンマークのアストルップ/ラスムセン(上写真・奥)と中国の王昶(ワン・チャン)/梁偉鏗(リャン・ウェイカン)が決勝の舞台へ進んだ。アストルップ/ラスムセンは、韓国のベテランペアにファイナルゲーム11本で勝利。第1ゲームは金基正(キム・キジュン)/金沙朗(キム・サラン)が先制したものの、後半はデンマークペアがレシーブからリズムをつくって逆転勝利をつかんだ。王昶/梁偉鏗は、韓国の催率圭/キム・ワンホを2-0で撃破。第1ゲームを16本で奪うと、第2ゲームも21-16で勝利し、Super750の大会で初の決勝進出を決めている。

準決勝の結果、決勝の対戦カードは以下の通り。

【男子シングルス】

▼準決勝(9月3日)

周天成(台湾)②〔15−21、21−19、21−12〕1●石宇奇(中国)72分

西本拳太②〔22−20、21−19〕0●アンダース・アントンセン(デンマーク)69分

▼決勝(9月4日)

西本拳太 – 周天成

【女子シングルス】

▼準決勝(9月3日)

山口茜②〔15−21、21−16、24−22〕1●陳雨菲(中国)73分

アン・セヨン(韓国)②〔21−14、14−21、21−13〕1●戴資穎(台湾)53分

▼決勝(9月4日)

山口茜 – アン・セヨン

【男子ダブルス】

▼準決勝(9月3日)

アストルップ/ラスムセン(デンマーク)②〔13−21、21−18、21−11〕1●金基正/金沙朗(韓国)58分

王昶/梁偉鏗(中国)②〔21−16、21−16〕0●催率圭/キム・ワンホ(韓国)35分

▼決勝(9月4日)

王昶/梁偉鏗 – アストルップ/ラスムセン

【女子ダブルス】

▼準決勝(9月3日)

ベク・ハナ/イ・ユリム(韓国)②〔12−21、21−18、21−19〕1●陳清晨/賈一凡(中国)82分

鄭ナウン/金ヘジョン(韓国)②〔21−10、23−21〕0●金昭英/孔熙容(韓国)54分

▼決勝(9月4日)

ベク・ハナ/イ・ユリム – 鄭ナウン/金ヘジョン

【混合ダブルス】

▼準決勝(9月3日)

渡辺勇大/東野有紗②〔21−17、12−21、23−21〕1●鄭思維/黄雅瓊(中国)68分

デチャポル/サプシリー(タイ)②〔21−18、21−18〕0●王懿律/黄東萍(中国)42分

▼決勝(9月4日)

渡辺勇大/東野有紗 – デチャポル/サプシリー

文/バドミントン・マガジン編集部

写真/BADMINTONPHOTO

投稿日:2022/09/03

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