9月3日に開催されたダイハツ・ヨネックスジャパンオープン（丸善インテックアリーナ大阪／Super750）は、大会5日目に各種目準決勝が行なわれた。ここでは、熱戦を繰り広げた選手たちのコメントを紹介する。

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渡辺勇大／東野有紗（左）

XD準決勝：鄭思維（ツェン・シーウェイ）／黄雅瓊（ファン・ヤーチョン／中国）に2-1で勝利

――素晴らしい勝利でした。手応えがあった部分は？

東野　先週、簡単に上げてしまう場面が多かったので、ジェレミーさんとも3人で話して、上げないような展開をつくって、自分たちの攻撃のカタチに持っていけたのではないかと思います。

――クロスドライブで、ノータッチで点を取っていたし、ネットプレーもよかった。相手選手も、東野選手のプレーが思っていたよりよくて、決まったと思った球が返ってきたと話していた

東野　私が打った球？　ありましたっけ？　先週は本当に硬くなって、レシーブは全部、強い球というふうになってしまったので、今日は落として前に入ろうと、楽にレシーブしようという気持ちでできたのがよかったと思います。

――渡辺選手は勝負所のサーブまわりが非常によかったように見えたが、手応えは？

渡辺　相手も競った場面ではプレッシャーを感じるでしょうし、あそこまでいけばどっちに転ぶかわからない。うまくサービスが入ってくれたのがよかったですけど、ゲームを通じてサービスまわりでうまく得点をつなげられれば、もう少しレベルアップできるかなと思いました。

――勝負所では、少し違った仕掛けをした？

渡辺　気持ちの持ち方で、自分のサービスって変わってくれるなと思ったので、コースを変えるというよりは、気持ちを“ぐっ”と少しだけ入れると、サービスも変化するかなと思って。それがうまくハマってくれたと思います。

――今日の会場の雰囲気は？　溜息より拍手が多かったように感じたが？

渡辺　頑張ってくれているなと思いました。（昨日、ため息について）言ってよかったですよね。

――先週は、相手と少し差があると話していた。今日の勝利で力関係はどう変わるか。自信になったか？

渡辺　1回勝ったぐらいで差が詰まったというのは、ちょっとおかしな話だと思う。まだ差はあると思っていますし、また挑戦したいなと思います。

――先週の結果を踏まえて、今日のプランは？

渡辺　思いきって、というのが一番。細かいことをやっても頭がいっぱいになって、相手の思うようにやられるので、思いきってやって、負けたら負けたで（構わない）というスタンスがよかったと思います。

――最後、タオルを客席に投げ込んでいましたが？

東野　私たちの（「ワタガシ」デザインの）タオルですね。何も考えずに投げました。お母さんがたくさん持ってきてくれて、自分のところにいっぱいあるので（応援してくれた人たちに）あげたいなと思って。あげられてよかったです。負けたら、あげられないので。

取材・構成／平野貴也

写真／BADMINTONPHOTO