8月30日に開幕したダイハツ・ヨネックスジャパンオープン(丸善インテックアリーナ大阪/Super750)は、大会初日に各種目1回戦の半分が行なわれた。ここでは、1回戦を戦った日本選手のコメントを紹介する。
ジャパンOP
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髙橋沙也加
WS1回戦:何冰嬌(へ・ビンジャオ/中国)に0-2で敗戦
−−試合を振り返って
今日は迷いながら試合に入って、ちょっとしたミスが多かった。2ゲーム目、ちょっといけそうかなという時に、相手が冷静でした。いつもなら焦りそうな場面を見ているのですが、相手は先週の世界選手権で勝ちそうな展開から負けていたので、先週より落ち着いてやっていた。相手の方が余裕があると、やっていてすごく感じました。
――自分に迷いがあったというのは?
相手の方が格上なので、自分の思い通りにはならないと頭の中にあったのですが、ギリギリの球をねらわないと相手もひかないと思うので、少しでも相手にとって嫌な展開に持っていきたかった。でも、どこを打てばいいんだろう……と迷いがあったので、そこは相手と自分の差があるなと感じました。
――集大成として臨んだ世界選手権の直後で、気持ちが切り替わっていなかった?
世界選手権を目標にすべてをかけてやってきた。(世界選手権は)組み合わせが悪かったことは言い訳になりませんが、日本人同士でやるより、心の中では違う国の選手とやりたかった本音はあります(3回戦で山口茜に敗戦)。でも、それは仕方がないこと。世界選手権が終わってから、いつもだったら試合後に気持ちをすぐに切り替えて頑張ろうと思うのですが、今回はちょっと気持ちが迷いながらというか、次に向けて頑張れるのかな、という不安もありながら今週までやってきました。それも(負けた)言い訳にはなりませんが、そこが自分の弱さだったり、限界なのかなと感じています。
――世界選手権、ジャパンOP後のことは考えていないと言っていた
今後のことは、しっかり気持ちを整理して考えたいです。今後、どうするかもチームや代表のスタッフと話し合いながらやっていければいいかなと思います。
――10月のデンマークオープンまでに?
そこまでには結論は出したいと思っていますが、やっぱり、この試合が終わり、明日になったらまたやりたいとなるかもしれないので(笑)。今は試合を終えてすぐなので、ちょっと時間を空けてから、しっかり考えていきたい。今まで、練習やリハビリが大変で休みなくやってきて、ちょっともどかしい時間もありました。ゆっくり休んでリフレッシュしてから、しっかり考えたいと思います。
竹内義憲/松居圭一郎(右)
MD1回戦:レーン/ベンディ(イングランド)に1-2で敗戦
竹内 すごい悔しいの一言。僕が全然機能しなかったので、先週の世界選手権に比べてどうだったのか、もう一度落ち着いて考えて練習していきたいです。今日の相手は、サービスがすごく上手なペア。ラリーが始まれば点が取れていたので、勇気を持って、最初にレシーブからのスタートでもよかったかなと思いますが、勇気が出ずに、突いてしまったり、ヘアピンで置きにいったりして上から叩かれてしまったり。
会場の雰囲気は、羽根が飛ばなくて、レシーブになっても負けてはいなかったので、サービスを打たれた一発目(の返球)を上げてからのスタートをもう少しできたらと思います。元々、低い展開は得意ではなく、松居に前で落としてもらって、相手に上げさせて僕が後ろで打つ展開で点を取っていた。それが最近は低い展開でも少しずつ対応できるようになっているので、そこをもっと強化していければ、大きな展開になっても自分たちの持ち味が出せるので、少しずつ課題を克服していきたいです。
松居 自分の持ち味は、サービスまわりの1、2、3番目くらいまでで、海外の選手とやっても自信を持ってできるところ。でも、ロングやピンサービス、ショートとうまくまぜられて、一番勝負しないといけない場面で勝負ができていなかった。そこを勝てないと厳しいなと思いました。ラリーが始まってしまえば点数を取る場面も多かったのですが、サービスまわりの短いラリーで全然勝てていませんでした。
初めて対戦したので、動画も見ましたが、イメージと違って対応しづらかったです。今後に向けては、まだ、1試合の中で自分たちのクオリティーが勢い任せで上がったり下がったりしていて、下がると簡単なミスが出ているのが課題。練習が始まってから終わるまで同じクオリティーでできるように、気をつけてはいるのですが、もっと真剣に考えてやっていく必要があると思っています。
取材・構成/平野貴也
写真/BADMINTONPHOTO