8月24日に開催されたBWF世界選手権2022(東京体育館)3日目は、各種目2回戦が行なわれ、日本代表選手が登場。ここでは、男子シングルスに出場した奈良岡功大の試合についてレポートする。
世界選手権2022
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【男子シングルス】
奈良岡は、同年代のライバルに敗れ、世界選手権初出場の挑戦を終えた。男子シングルスで史上初の世界ジュニア3連覇を果たしているクンラビット・ビティサラン(タイ)との試合は、序盤から長いラリーの応酬となった。
第1ゲームは互いに譲らず、点差の離れない好勝負となったが、18-19から奈良岡がオーバーヘッドのミスで連続失点。
第2ゲーム序盤は奈良岡が攻撃を仕掛ける。9-4と5点差リードをつけたものの、ここから連続でレシーブのミスを犯し、流れを失った。
ゲーム後半は長いラリーでもライバルのほうが一枚上手で、「以前は先にミスをしてくれていたけれど、今日はミスがなかった」と奈良岡。体力的には余力があったが、風の影響もあり、シャトルコントロールが難しかったという。
「楽しかったのと、自分のプレーができない悔しさと半々」と初出場の挑戦を振り返り、「次はもっと上まで勝ち上がりたい」と大舞台での新たな目標を口にした。
【コメント】
「同年代のライバルとの久々の試合でした。相手は速い展開が得意で強気に出られてしまうことがあったので、今回は速い展開に持ち込まず、長くラリーをしようと思って(意識的に)ラリーをしていました。でも、以前だったら相手は疲れてすぐミスしてくれたのに、今回はそれが少なくて。相手の成長を感じましたね。
1ゲーム目も2ゲーム目も風があってやりづらく、シャトルが走らないのでスマッシュを打っても決まらない。それならクリアーでラリーしていこうと思ったんですけど、そのクリアーで後半自分がミスしてしまいました。
今回もっと上をめざしていましたが、すぐに負けてしまいました。次のジャパンオープンでは、今回出てしまったような簡単なミスをなくしていきたいと思います」
▼2回戦(8月24日)
奈良岡功大 ●0〔18−21、11−21〕②クンラビット・ビティサラン(タイ) 70分
取材・文/バドミントン・マガジン編集部
写真/ BADMINTONPHOTO