8月22日から開催される世界選手権に向けて、7月23日から日本A代表が熊本県内で強化合宿を行なっている。7月23日には、熊本県菊池郡の施設において砂浜トレーニングをメディアに公開。厳しい日差しの下で、2時間にわたってフィジカルトレーニングに取り組んだ。
なお、熊本での強化合宿は7月30日まで行なわれ、8月8日から20日まで味の素ナショナルトレーニングセンターで直前合宿を行なう予定だ。
下記は、練習後にメディア取材に応じた桃田賢斗、志田千陽、山口茜のコメント。
桃田賢斗
「今回の合宿は、フィジカルトレーニングばかりのきつい合宿だというのはわかっているので、折れないように頑張りたいなと思っています。砂浜でのトレーニングはきつかったですね。全然フットワークの自由がきかなかったですけど、折れずに頑張れました。きついことを強い気持ちで乗り切れれば、試合本番でも自信を持って取り組めると思うので、今回の合宿はそれがテーマ。
最近の成績でいうと、自分自身納得いっていない部分が多いですけど、負けたことを引きずってもいいことはないと思うので、しっかり気持ちを切り替えて、目標に向かって、迷いなく取り組んでいけたらいいかなと思います。最近は、シングルスでも速い展開が多いので、そういうのについていけるように。むしろ自分がスピードで上回っていけるように、体をしっかりつくらないといけないなと思っています」
志田千陽
「所属の再春館製薬所でここを使わせてもらったことがあるのですが、こんなに長く追い込んだことはなかったですし、今日の暑さもあり、本当にきつかったです。私はダブルスの後衛ですが、他の選手に比べて身長やパワーがそれ程ないので、フィジカルを鍛えることが必要です。こういう機会にあらためてフィジカルを鍛え直せたらと思っています。
オリンピックは今までは遠い目標というところがありましたが、自分たちにも(現実的な目標として)見えてきたので、世界選手権でもメダルを取れたら自信もつく。私たちにとって大事な大会になるんじゃないかと思っています」
山口 茜
「砂浜でのトレーニングは足場が崩れ、蹴る力が逃げていくので、バランスをとったり前に進むのが難しく、得意ではありません(笑)。今回の合宿でのテーマは、ケガをしないことです。もちろん追い込むのはすごく大事。その中でも無理に頑張っていくのではなく、うまくバドミントンにつなげていけるように、前向きにやっていけたらいいなと思います。自分の中の課題としては、ミスをしないとか、相手選手それぞれに対応していけるか。全体的な安定感というのを出しつつ、積極的にプレーできるような体の準備を、今回の合宿を含めてしていきたいです」
取材・文/バドミントン・マガジン編集部