バドミントンの日本一を決める全日本総合(東京・代々木第二体育館)最終日は、各種目決勝戦が行なわれた。ここでは、ダブルス3種目のダイジェストをお伝えしよう。
■男子ダブルス
園田啓悟/嘉村健士が、トナミ運輸の後輩である保木卓朗/小林優吾を退けて初の頂点に立った。1ゲームは保木/小林がチャレンジャーの勢いそのままに奪ってみせたが、2・3ゲームはソノカムが猛アタックを仕掛ける。すると、第2ゲームをソノカムが15本で奪い返すと、ファイナルゲームは8本に抑え念願の頂点に立った。
■女子ダブルス
髙橋礼華/松友美佐紀が2年ぶり4度目の栄冠を手にした。決勝は世界選手権3位の福万尚子/與猶くるみと対戦。レシーブを得意とする福万/與猶に対し、攻撃の主導権を握った髙橋/松友がポイントを重ねると、世界ランク1位の実力を発揮してストレートで勝利。昨年8強に終わった悔しさを、総合の場できっちり晴らした。
■混合ダブルス
うれしい初優勝を飾ったのは数野健太/栗原文音だった。総合2連覇中の早川賢一/松友美佐紀との決勝は、序盤でミスが目立った数野/栗原が1ゲームを落とす展開。しかし、「絶対優勝したかった」(栗原)と、強い気持ちで臨んだ数野/栗原が2ゲーム25−23で奪い返すと、第3ゲームも大きくリードする早川/松友に執念の追撃。大接戦となった総合最後の試合は、19−20から3連続得点を重ねた数野/栗原が勝利し、ともに初の総合タイトルをつかんだ。