【S/Jリーグ2021女子】ヨネックスが3-0で勝利を飾り準決勝に進出!!＜八代大会結果＞

2月5日、バドミントンのトップチームで争われるJTB S／Jリーグ2021が開幕した。新型コロナの影響によりトーナメント方式で行なわれる今大会は、5、6日に熊本市と八代市で1、2回戦を行ない、11、12日に準決勝、決勝、そして順位決定戦を東京体育館で実施する。この日、八代会場で行なわれた女子の試合は、2回戦でヨネックスが昭和電工マテリアルズを2-0で破り、11日の準決勝に駒を進めた。

女子ダイジェスト
八代大会

ヨネックスは、昨年末の全日本総合で女子ダブルスを制した宮浦玲奈／保原彩夏をペアでは起用せず、保原（上写真・左）が櫻本絢子と左利き同士のペアを組んで第1ダブルスに出場。2-0のストレートで昭和電工マテリアルズの石橋麻美子／佐藤杏を破った。

第1ゲームのインターバルまでは11-9と差がつかなかったが、そこから櫻本／保原が引き離して21-14で先取すると、第2ゲームは21-8と力の差を見せつけた。櫻本は「保原と組んで出るのは初めてだったけど、チームとして出足が大事と昨日のミーティングで話していた。序盤は動きが硬かったけど、2人で修正していい形でつなげられてよかった」と安堵の表情。左利き同士で組んだ難しさは、2人とも感じなかったという。

2年ぶりの団体戦で緊張したという保原は「以前にも練習で組み替えたことがあって、そのときは（2人とも左利きのためバックハンド側の）ラウンド側がすごく気になった。でも、今回は急に組んでも気にならず、『全然気にならないですね』と話したくらい、ノーストレスでした」と話し、地力と自信を積み上げてきたことをうかがわせた。

シングルスでも、日本A代表の髙橋明日香が2-0で舟橋佳歩を破り、チームとしてもストレート2-0で勝利を収めた。長い手足を生かした攻撃力が持ち味の髙橋だが、この試合では相手のミスを待つ展開でポイントを重ねていった。安定感のある試合運びで勝利を収めた髙橋は「いつも攻撃を中心にプレーしてしまうけど、ラリーをして相手のミスを誘うプレーを最近は課題にしている。1試合を通してそういうラリーができて、気持ちも楽に試合を運べた。試合で出すのが初めてだったので、こういうラリーでも勝てるんだと自信になりました」と話し、笑顔を見せた。

勝ったヨネックスは、準決勝で「日本ユニシスvs七十七銀行」の勝者と対戦。櫻本は「私自身はリーグでの優勝がないので、優勝が目標だけど、一戦一戦と思っている。自分たちのやるべきことを試合で出して上につながればと思う」と、優勝にかける気持ちを示した。

昭和電工マテリアルズの第2ダブルスは清水望（右）／山口萌が出場したが、宮浦玲奈／杉山明日香に0-2で敗戦

▼2回戦

ヨネックス　3-0　昭和電工マテリアルズ

櫻本絢子／保原彩夏②〔21−14、21−8〕０●石橋麻美子／佐藤杏

髙橋明日香②〔21−13、21−15〕０●舟橋佳歩

宮浦玲奈／杉山明日香②〔21−14、21−12〕０●清水望／山口萌

シード下の1回戦では、七十七銀行が2-1で広島ガスに逆転勝利。第1ダブルスは毛利未佳／重信萌夏が0-2で山藤千彩／志波寿奈に敗れたが、シングルスの池内萌絵（上写真）が「自分のやるべきことをやれば結果はついてくると思った」と話したとおり、しっかりと実力を発揮して2-0で濱北ももを破って追いつくと、勢いに乗った。

第2ダブルスは、池内が「自分の試合より緊張した」と話した内定選手同士のペアで勝負。それぞれ北翔大学、日本体育大学に所属する向井仁那／田代愛妃のペアが2-1で小田菜摘／村上知絋を破り、チームに勝利をもたらした。

無観客での開催となったが、二人にとっては初めてのS/Jリーグ。田代は「サービスを打つ前はすごい緊張したけど、先輩が目を合わせてくれて、ホッとした」と独特の緊張感を振り返った。試合は、向井が「第1ゲームは、シャトルが飛ばない方のコートをあえて選んで、思いきって攻めていこうと話していたのが、うまくいった」と話した通り、出だしの勢いを生かし、2人の長所であるアタック力でポイントを稼ぐ流れに持ち込んだ。明日6日の2回戦で戦う相手は、前回のS／J女王・日本ユニシス。田代は「私たちの持ち味は、アタック。相手に（攻めさせられるラリーで）回されるかもしれないが、長所をどう生かすか考えながらプレーしたい」と意気込みを語った。