「優勝できて、すごくホッとしている」(緑川&齋藤) 全日本総合バドミントン2021 決勝/選手コメント9

第75回全日本総合バドミントン選手権(東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ)は12月30日の最終日、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの決勝戦が行なわれた。混合ダブルスは、緑川大輝/齋藤夏(早稲田大/ACT SAIKYO)が優勝。下記は優勝セレモニー後の記者会見でのコメント。

ダイジェスト記事
選手コメント
トーナメント表

緑川大輝(左)&齋藤夏
(早稲田大&ACT SAIKYO)

決勝結果:仁平澄也/朝倉みなみ(NTT東日本)に2-0で勝利

――決勝戦を振り返って

緑川 A代表がいない中で、優勝できてすごくホッとしています。

齋藤 A代表がいないなかで勝たなければいけないという気持ちがあったので、優勝できたことはすごくホッとしています。

――今年1年の総括と、今後の目標を

緑川 今年1年を振り返ると、ランキングサーキットで3位だったり、優勝を目指していてもなかなか良い結果になっていませんでした。ですが、最後の最後にチャンスがまわってきました。優勝しなければという気持ちで、それがプレッシャーにもなっていましたが、あまり意識せずにプレーできていて、(優勝できて)最後の締めくくりがよかったと思っています。今後の目標としてはA代表に入りたいですし、そのまま世界ランキングをもっと上げて、2024年のパリに出られたらなと考えています。

齋藤 コロナ禍で試合がない中で、ランキングサーキットで負けたことはすごく悔しかったです。そこから試合がなくて、自分が今どこの位置にいるのかとか不安もあったんですけど、今回のチャンスをものにできたことはすごく自分の自信につながります。今後の目標としてはA代表にも入りたいですし、2024年のパリ五輪に出られたらいいなと思います。

――大会を通じて出来が良くなかったという中、最後まで勝ち切れた要因は?

緑川 よかったところやダメなところについて、瞬時にインターバルで話して、しっかりコミュニケーションを取っていました。じゃあ次はこうしていこうとかコミュニケーションが取れていたので、そこが勝ちにつながったのかなと思います。

齋藤 今まではいいところも悪いところも、そこまで自分たちで話さなかったんです。1本取って次、1本取って次という感じで。でも、この1年間は話すことが増えたというか、自分たちで話してから試合をすると次のラリーにも繋がります。コミュニケーションが取れていたから勝てたと思います。

――目標とする3年後のパリ五輪に向けては時間があまりありません。来年は何をしなければいけないのか

緑川 世界ランキングが高くないというのが現状で、パリに出るには時間がないというのは、自分たちでも話しあっています。ですが、時間がないから焦るのではなくて、一つひとつを大事に、一つひとつの大会を大事にやっていこうと話しています。結果が出てくれば、おのずとランキングにもつながっていきますし、取りこぼしのないようにやっていこうと話しています。

齋藤 出た試合は一つひとつ大切にしていこうという気持ちでやっています。

――世界選手権をはじめ、日本の他ペアの世界での活躍はどう受け止めている?

緑川 世界選手権で同じB代表の山下/篠谷ペアが3位に入って、単純にすごいなというのと、その二人ができるなら自分たちも、という焦りもあったりいろんな感情があります。ですが、焦るよりは自分たちのペースでオリンピックに向けて、二人のペースでやっていけたらと考えているので、いずれかは自分たちもそういうふうになろうという気持ちが強いです。

齋藤 山下/篠谷ペアも渡辺/東野ペアもすごい選手なので、そこに置いて行かれないように、ついていくというのも大切なことなので、焦らず自分たちのペースで頑張って行ければなと思います。

取材・構成/吉井信行

写真/バドミントン・マガジン編集部

投稿日:2021/12/30

人気記事ランキング

閉じる