12月14日に開催されたBWF世界選手権2021(スペイン・ウエルバ)3日目は、各種目2回戦が行なわれた。ここでは海外勢の戦いぶりを紹介する。
▼試合結果
大会3日目も波乱の流れが止まらなかった。男子シングルスでは、2日目に敗戦した東京オリンピック・金メダリストのビクター・アクセルセン(デンマーク)に続き、優勝候補の一角だった台湾の周天成(チョウ・ティエンチェン/上写真)が、中国の陸光祖(ルゥ・グァンズ)にファイナルゲームの末に敗戦。第1ゲームを先取した周天成だったが、その後は陸光祖の勢いを止められずに逆転負け。79分のタフマッチを乗り越えられなかった。
まさかの波乱は続く。混合ダブルスの第1シード、東京オリンピック銀メダルペアの鄭思維(ツェン・シーウェイ)/黄雅瓊(ファン・ヤーチョン)も、香港の伏兵に敗戦。2回戦からの登場となった中国ペアは、張德正(チャン・タクチン/上写真・右)/吳詠瑢(ン・ウィンウン)を相手に第1ゲームを奪ったものの、第2ゲームは13-21、最終ゲームも17-21で逆転を許した。鄭思維/黄雅瓊は3連覇をめざした戦いだったが、その挑戦はあっけなく終わった。
女子シングルスではワールドツアーファイナルズにも出場したシンガポールのイェオ・ジャミンが黒星。日本の大堀彩を1回戦で破ったカースティ・ギルモア(スコットランド)が、再びシード選手のイェオを下し、3回戦に進出している。
久々の国際大会参戦となった中国勢は、鄭思維/黄雅瓊が敗れたものの、女子シングルスの何冰嬌(へ・ビンジャオ)、女子ダブルスの陳清晨(チェン・チンチェン)/賈一凡(ジャ・イーファン)は白星発進を決めた。また、東京オリンピック以来の出場となった女子シングルスの戴資穎(タイ・ツーイン/台湾)も、ロシア選手(※)を2-0で退けて3回戦に進出した。
※世界選手権はロシアバドミントン連盟で出場
▼選手コメント
3日目(12月14日)
渡辺勇大&東野有紗
2日目(12月13日)
常山幹太
文/バドミントン・マガジン編集部
写真/BADMINTONPHOTO